淡路島暮らしを決めるまで(4)

右へ曲がるところを、間違って左に進んでしまった私たち。
Uターンする場所もなかったのでひたすら坂道を登って行くと、
広い敷地にきれいな家が建ち並んでいる、美しい別荘地に入り込んでいました。

瀬戸内海を見渡す丘の街、「晴美が丘」。
以前、淡路島の物件を探し始めた時にHPで見かけて、
こんなに素敵なところがあるんだ〜と一瞬憧れたものの、
賃貸物件はないので、私たちには縁のない世界だと思っていたのです。

駐車場に車を停めると、管理棟から男性が出てきて
「ちょうど今日、ショールームを新しくしたところだったんですよ!
よろしかったら中でコーヒーでもどうぞ」と案内されるままにショールームへ。

せっかくだから説明だけでも聞こうか、ということになって晴美が丘のシステムを伺って、
車で街を案内してもらいました。
広々とした敷地に、個性豊かな家々が立ち並んでいるその様は、まるで外国の風景のよう。
夢のような世界にぼーっとしていると、
「ちょうど今、一軒だけ中古物件があるんですよ」と、一つの家に案内されました。

そこは、吹き抜け2階の広々したログハウスで、中には薪ストーブやブランコもありました。
しかも、2階の窓から見渡す瀬戸内海の風景にビックリ☆
私がいつも夢見ていた、「海を見下ろす家」という理想の環境そのままだったのです!
庭には家庭菜園のできるスペースもあるし、バーベキューコーナーまであって、
自分たちで家をセルフビルドするとしたらこうしたいね、と話していたすべてがここにありました。
あまりにも感動してほわーっと夢見心地の私。
もう、ここを買ってしまっていいんじゃない!?という気持ちがぐーっと高まりました。

とりあえず、「検討します」とショールームを出た私たち。
たった一つ曲がり角を間違えただけで、全く別の選択肢が出てきたことに驚きました。
一旦倉庫のお家を!00%受け入れた直後に、突如出現したこの可能性。
これは一体どういうこと!?

実は、私たちにはいつかニュージーランドに住みたいという夢があるのです。
淡路島を初めて訪れた時、なぜかニュージーランドに似ていると感じて
淡路島に親しみを感じたのでした。

晴美が丘のお家は理想的だけれど、もしこの家を買ったらローンもあるし、
ニュージーランドに住むのはかなり遅くなるだろう、というのがパートナーの意見でした。
私は、この家を買っても、NZ行きの可能性は無くなる訳ではないし、
日本とNZを行き来するにもこの家があった方がいいと思いました。
なにしろ、理想のお家がすぐそばに手の届きそうなところにあるのだもの!

意見が平行線を辿る中、とりあえず一晩寝て考えよう、ということになりました。

宇宙は何でこの家を目の前に出現させたのか・・・
本当に不思議で不思議でたまりませんでした。

(続く)


晴美が丘の個人宅のお庭の噴水。
このお庭はこの街に住む人たちに開放されているそうです。
後ろに見えるのは夕陽に染まる瀬戸内海。



Categories: インスピレーション, 淡路島暮らし | 投稿者 arciel | 10:12 | コメントはまだありません

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