KIN 73
虹から始まった不思議な一日
(前回からのつづきです)
蒸し暑さと蚊に悩まされた一夜が明けて、
息子は5時に目を覚まし「お散歩に行きたい」と言い出しました。
閉め切ったテントの中は蒸し暑いものの、外は肌寒いくらいの涼しさ。
まだ静まり返ったキャンプ場を散歩している間に陽はどんどん昇り始めました。
テントに戻って息子を着替えさせていると、パートナーの「虹だよ!」と言う声。
外に出てみると、目の前に大きな虹がくっきりと!
よく見ると、右側にうっすらともう一つの虹が見えます。
こんなに近くで鮮明に虹を見るのは初めてかも!
あまりにも美しいので、ひたすら虹を見つめていたら
なにかが心の中に入ってきたような気がしました。
言葉ではうまく表現できないのですが、
なんというか・・・光の精のようなもの、とでも言うのでしょうか。
その存在がハートに触れてすっと入ってきたような感じです。
そうしたら、心がふわっと軽くなって今までとは違う感覚が生まれたような気がしました。
あまりにも嬉しい朝を迎えたので、そのまま朝食を食べずに出発!
朝7時に再び大鳴門橋を渡り、徳島から淡路島へ向かいます。
その間、また2度も虹を目にすることができて感激〜☆
淡路島側から渦潮はちょこっと見えました。
南あわじ市を海岸沿いに車を走らせると、朝のさわやかな日差しに海が美しく、
初めて通る道がキラキラと新鮮に見えます。
途中、とても細い道を入って行くと、緑の中に光のシャワーが降り注いでいる場所を通りました。
これは何!?
まるで天国のような世界!!!
一瞬で通り過ぎてしまったけれど、あまりにも素敵なその場所に出会えて
心がぱぁーっとときめきました。
その先を少し行くと、煙が見えて焼き物をしているグループの横を通り過ぎました。
どうやら瓦を焼いているようです。
そこは津井という地域で、淡路瓦で有名な場所のようでした。
(だから淡路島には瓦が印象的なお家が多いんだ!と、その時初めて気づきました)
なんだか、この地域が妙にキラキラ輝いて見えた私たち。
これはひょっとして今朝の虹マジック!?
「そういえば、津井ってニュージーランドのTuiと似ているね」とパートナー。
まさに〜!!!
Tui(トゥイ)とはNZ固有の鳥で、キャンピングカーやビールにもその名前が使われていたりするんです。
この不思議なつながりは何!?と妙な興奮を覚えながらも、
とりあえずレジャーを楽しもうと慶野松原海水浴場へ向かいました。
ここはキャンプ場も併設されている広い海水浴場です。
テントを張って、サンドイッチの朝食を食べてから海へ飛び込む父と子。
私は海岸で石拾い。
ここはつるっとした綺麗な石がたくさんあります。
海水が少し冷たかったせいか、息子はちょっとだけ泳いですぐに服を着たいと言い出しました。
それで、予想外に早く海を離れた私たちは再び気になった津井へ行ってみました。
そして、やっぱりここはいい!と確信した私たちは、
また再度ゆっくり訪問しようと心に決めて、淡路島を後にしました。
やっぱり、土地のエネルギーってあるんだなぁ。
今回四国へ行ってみて、改めて淡路島のパーッとした開放感を実感しました。
そしてニュージーランドとの共通点も。
(日本が世界の縮図だとすると、四国はオーストラリアだそう。
ってことは、淡路島はニュージーランドに当たるはず!
今回のTuiとの類似でますます確信しました)
一人ひとりにあった場所というのはきっとあって、
そこに行くだけで気分が高まる場所に必ず巡り会えるものなのでしょう。
今回はそれをはっきりと自覚した旅でした☆
旅、万歳!