30
9月 2015
Electric Moon
11
黄色いスペクトルの太陽
KIN 180
9月も今日で終わりですね。
今月はシルバーウィークがあったせいか、非常に濃厚な1ヶ月でした。
運動会あり、古い友人たちとの再会あり、
大阪夢洲でのL’Arc-en-CielのLIVEあり(夢のようでした☆)・・・と、
毎日が飛ぶように過ぎていき、
今、秋の訪れとともにようやく一息ついているところです。
そんな中、28日のスーパームーンは
世界中が静かに夜空へと目を向ける機会となり、
これからまた一つ流れが変わるような区切りを感じました。
ふと連休中に撮った写真を見ていたら
21日の午後に沼島の海岸で撮影した太陽の光と
28日に家の前で撮影した満月の写真が
そっくりなことに気づきました。
21日の午後の太陽。
28日夜の満月。
千切れ雲の間に浮かぶ、にじむような光。
本来はもっと美しく撮れるはずなのかと思いますが(技術不足でスミマセン^^;)
全く違う日時に撮影したのに
双子のような太陽と月の姿が見えたのが印象的です。
お月様は太陽の光を反射して輝いている。
月は太陽の鏡みたいな存在なんだ。
そう思った途端、神社でお祀りされている「鏡」と「月」が重なって感じられました。
神社の鏡には神様が宿られているとされ、
鏡を通して神様と自分が向かい合ってお参りをします。
太陽の光を映し出す月を見て神聖な気持ちになるのは
そんな「鏡」としての姿を見るからなのかもしれません。
太陽は眩し過ぎて直視できないから
月を通して私たちは宇宙に語りかける・・・
20代の頃、仕事帰りの一人の夜道に
月がいつも優しく見守ってくれていたことを思い出しました。
それがどんなに心強かったことか。
今その理由がわかります☆
Categories: インスピレーション, 沼島暮らし |
投稿者 arciel |
11:59 |
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10
9月 2015
Lunar Moon
19
黄色い自己存在の太陽
KIN 160
今回の「大地の芸術祭」巡りでは、
一泊二日で380点中約60点の芸術作品を鑑賞することができました。
意外と少ないようですが、屋外の展示がかなり広い範囲に渡るため
車と徒歩で移動しながらの鑑賞となり、思いのほか時間がかかるのです。
その分、越後妻有地区ののどかな里山風景を巡りながらの鑑賞は、
自然の中で身体全体でアートを体感できる、とても豊かな時間でした☆
中でも特に印象深かったのが、
最後に訪問したT259「もぐらの館」。
2009年に廃校した小学校を活用してできた、
土を体感するための美術館です。
校舎の床には木材チップが敷き詰められていて、
まるで森の中を歩いているよう。
階段の踊り場には見事な壁画が描かれていました。
この地区の14種類の土に接着剤を混ぜて、和紙に描いたものだそう。
アボリジニのアートにも通じるような、たくましく豊かな生命力☆
初めて知ったのですが、今年は「国際土壌年」なんですね!
それを記念して、日本と世界の代表的な土壌が展示されていました。
動植物が生と死を繰り返し、
微生物などの有機物と砂や岩の無機物が混ぜ合わさって
長い長い時間をかけて土壌になっていく。
1cmの土壌ができるのに、百年以上もかかるのだそうです。
土の色の多様さは、別の作品でも印象的でした。
スパイス棚のようなカラフルな瓶が並ぶ
T280「ソイル・ライブラリー」。
十日町市にある越後妻有里山現代美術館[キナーレ]に展示されています。
ここにはなんと、新潟県の112市町村のすべての砂が網羅されているそうです。
私の実家の新潟市の砂もありました♪
海に近い砂地だけに、やはり砂はグレー色。
故郷のせいか、見慣れた砂を見るだけでどこかホッとします^^
一言で「土」と言っても、こんなに多種多彩で美しいものなんですね。
今回のアートを巡る旅で、土への関心が高まりました♪
沼島の山の畑も、それほど広くない面積に
こってりした泥炭質の濃い部分と
比較的さらさらした土壌の部分があるのです。
数百年前から続く堆積の歴史が、この違いを生んでいるのかも。
なんと奥深い土の世界!
「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2015」は、9月13日まで開催されています。
チャンスがある方はぜひ☆
今回行けなくても、また3年後に開催されますのでお楽しみに♪
Categories: アート |
投稿者 arciel |
09:41 |
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09
9月 2015
Lunar Moon
18
青い電気の嵐
KIN 159
六日町から出発して最初に訪問したのは
十日町エリアにあるT322「みどりの部屋プロジェクト2015」。
日本有数の豪雪地帯だけに、ここは元スキーハウスだった建物。
中に入って階段を上ると、柔らかな緑の空間が広がっています。
窓の外側と内側の両方から緑に包まれる、不思議な感覚。
この葉っぱは、地元の人々が落ち葉の上に紙を置いて色鉛筆でこすり、
葉脈を写し取ったもの。
私たちもこのフロッタージュを体験してみました♪
訪ねた人が写し取った葉っぱが次々と壁に貼られていく、
現在も進行中のプロジェクトです。
みどりの部屋の中にいると、とてもリラックスした心地よい感覚が満ちてきました。
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T275「からむしの部屋プロジェクト」
沼島でもよく見かける草、「からむし」。
ただの雑草かと思っていましたが、これは繊維を取ることのできる植物なのだそう。
十日町市では伝統的にからむしから繊維を作っていて、
畑で栽培もしているとのこと。
このからむしで織った布をからむしで染上げた布が、綺麗に展示されていました。
水面に映る布地とゆらめく波紋が美しい。
伝統的な布地が織りなす幾何学模様に
吸い込まれていきそうでした。
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異空間に入り込んだようなアート作品の中、
思わず考えさせるような作品もありました。
T327「忘れられた道」
山道を歩いていくと、道のど真ん中に巨大な球体が!
道路整備や新しいバイパスの開発によって、
数百もの忘れ去られた道が取り残されているそうです。
誰も通らなくなった道に、重しのように佇む石。
今はこの石を見るために、旅人が通ります。
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D046「時の蘇生」柿の木プロジェクト
広場に植えられた柿の木。
この木は1945年に長崎で被爆した柿の木の「被爆二世の木」です。
樹木医である海老沼正幸氏が治療をして、奇跡的に蘇った柿の木。
その被爆2世の苗木の植樹プロジェクトは、
平和への願いとともに現在世界20ヵ国136ヵ所に広がっているそうです。
古民家を改装した「柿庵」では、展示とワークショップが行われていました。
(つづく)
Categories: アート |
投稿者 arciel |
10:49 |
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08
9月 2015
Lunar Moon
17
白い月の鏡
KIN 158
8月下旬、実家の新潟市に帰省する途中に「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」を鑑賞してきました。
大地の芸術祭は、2000年より越後妻有地域(新潟県十日町市と津南町)で
3年に一度開催されている、世界最大級の国際芸術祭です。
2000年、2003年と最初の2回は見に行ったことがあるのですが、
その後出産・育児・引っ越しと重なって足が遠のいていました。
それでも、開催される度に気になっていた芸術祭。
息子が小学生になった今年、12年ぶりに再訪することができました☆
朝一(6時半)の汽船で沼島を出発し、淡路島から車に乗って
17時に宿泊先の新潟県六日町に到着。
昨年開通した舞鶴若狭自動車道のおかげで、思ったより早く着きました♪
翌朝、セブンイレブンで大地の芸術祭のパスポートを購入し(コンビニで買えるのが便利!)、
大学時代からの友人の石沢くんに電話をして、おすすめルートのアドバイスをもらいました。
(石沢くんは津南町役場勤務で大地の芸術祭の担当。持つべきものは友達だ〜☆)
作品鑑賞パスポート。左が一般用3500円。こども用は無料。
大地の芸術祭は年々作品数が増えていて、
6回目となる今年は380点もの作品が760㎢の広大な土地に点在しています。
公式ガイドマップを見ながら見当をつけても、
数日ではとても見切れないほど大規模な芸術祭。
今回は一日半しか時間がない上、息子連れだったので
キッズが喜びそうなところをピックアップしてもらえたのが大助かりでした☆
前置きが長くなってしまったので、作品紹介は次回にて♪
第1回目から展示されている松代の棚田。
何気ない農村風景に、突如現れる現代アートが
絶妙なバランスを醸し出しています。
展望台から見ると、この風景に詩が重なって本の1ページのようにも見えるのがまた見事☆
Categories: アート |
投稿者 arciel |
14:14 |
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