新潟のもう一つの離島、粟島へ

毎年8月下旬は、息子の誕生日に合わせて実家の新潟に帰省するのですが
今年は年明けから行きたいと思っていた新潟の離島、粟島(あわしま)を初めて訪れました♪

新潟の離島と言えば佐渡が有名ですが、佐渡の北にもう一つ小さい島があるのです。
(小さいとはいえ、沼島の3倍以上の面積があるので沼島に住む私には結構大きく見えます^^)

粟島へは新潟の北部、岩船港から出ているフェリーに乗って行きます。
粟島までは高速船だと55分、普通船では1時間30分で到着します。
時間帯によってフェリーと高速船に分かれているのですが、私たちはたまたま行きも帰りも高速船でした。快適な乗り心地です☆

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フェリーから見えてきた粟島♪

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高速船「きらら」は清潔で心地よくとても快適です^^

フェリーから降りるとすぐに若い男性が近づいてきて、チラシを手渡してくれました。
民宿に着いてから見てみると、カヤック体験がなんと一人1000円でできるというではありませんか!
粟島でのアクティビティは全くノープランだったので願ったり叶ったり☆
すぐに電話して午後一からの回に申し込みをしました。

カヤック体験まで時間があったので、ひとまず粟島の港近辺を散策することに。
フェリー乗り場の向かいに池と巨大な岩があったのでそこを見てみました。

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岩の上に赤い祠が立っています。

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横から見るとこんな感じ。池の水は透明度が高く、海水が入っているようです。

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正面には赤い鳥居があり、厳島神社と書かれています。

これは弁天岩と言われ、岩の上に海の神、弁天様が祀られています。
昭和39年の新潟地震以前までここは海に囲まれていたのだそう。

お参りするとすごくあったかい感じがして、「よく来た、よく来た」とハグされているような感覚がありました。
あまりにもあたたかく迎えてくれたので感激して涙が出てくるほど。
すごい岩です!
粟島に来たら、まずは弁天岩にご挨拶されることをお勧めします*^^*

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弁天岩のすぐ隣には可愛い公園が。くっきりした青空が眩しい☆

ランチに粟島ラーメン(醤油味の懐かしいお味♪)をいただいてから、水着に着替えて待ち合わせの海水浴場へ。
チラシを配ってくれた男性ご本人が、カヤックの乗り方や漕ぎ方をアドバイスしてくれました。

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ライフジャケットを着けて、いざ海へ!

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初めての体験でしたが、海水浴場は波がほとんどないのでゆったり楽しめました♪

このカヤック体験はあわしま自然体験学校が開催していて、そのスタッフの武田さんと本保さんは今年の4月から地域おこし協力隊になったばかりだそうです。
カヤック体験の他にも穴釣りやわっぱ煮作り、星空鑑賞ツアーなどを企画されているとのことで、非常に活発に活動されている様子が印象的でした。

粟島に来たらぜひ地域おこしの様子も知りたいと思っていたのですが、まさかこんな形で協力隊の方から直接話を伺えるとは・・・!
イベントの企画からチラシ配り、運営まですべてお二人でやっていらっしゃるのがスゴイです☆
「シュノーケリング体験もぜひ!」とリクエストしたら、将来的には実現するつもりとのことで、なんともアクティブなお二人でした。
(ちなみに、カヤック体験一人1000円というのは夏までのお試し料金で、秋からは正規の値段になるそうです)

カヤック体験を終えて民宿に戻る途中に、こんな看板を見つけました。
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粟島で唯一のゲストハウス、「おむすびのいえ」。
ちょうど現在プレオープン中でした!
そこに偶然オーナーの若い女性、青柳さんが登場したのでびっくり☆
ゲストハウスの中を見せてもらいました♪

青柳さんは旅した粟島が気に入って移住し、粟島で保育士として数年働いた後、ゲストハウスを作ることにしたのだそうです。
資金はクラウドファンディングで募ったのだとか。
古民家を改装して作られた可愛いゲストハウスに、次回はぜひ宿泊したいと思います♪

民宿で早めのお風呂に入った後は、コミュニティバスで粟島を観光することに。
大人500円(子ども半額)で東海岸の内浦から西海岸の釜谷まで回ることができるので、とても便利です♪

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見所のエリアに来ると、停車して撮影タイムを作ってくれます。

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仏崎展望台からの風景。西海岸には奇岩がたくさん見られます。

終点の釜谷からは、先ほどのコミュニティバスに乗って帰ります。
当初は内浦に1泊、釜谷に1泊する予定でしたが、釜谷の民宿から「台風が近づいているので早めに粟島を出た方がいい」とアドバイスをいただき、今回は内浦1泊だけにすることにしました。
短い滞在でしたが、思いがけず新しい出会いがあってとても楽しかったです☆

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帰りのフェリーで粟島から遠ざかると、反対側に本州の新潟が見えてきました。
すると、なぜか粟島へ向かうのとはまた違った高揚感が。
新しい島を求めて航海をした古代の人々も、こんな感覚があったのでしょうか。

一つ一つ個性が溢れる島。
島を巡る旅は、まだまだ続けていきたいです♪


Categories: 旅行 | 投稿者 arciel | 15:28 | コメントはまだありません

映画「君の名は。」とパラレルリアリティ

夏休みの最終日、8月31日に映画「君の名は。」を観に行きました。

山深い田舎町に住む女子高校生の三葉(みつは)と、東京に暮らす男子高校生の瀧(たき)。
会ったこともない見ず知らずの二人が、なぜか夢の中で入れ替わってそれぞれの現実を体験する
・・・予告編を観て、なんだか面白そう!と軽い気持ちで観たのですが、
これが予想をはるかに超えた内容の深さで、感動しました☆

とても大切なこと、忘れてはいけないことなのに
夢から目覚めた瞬間、一瞬のうちに消え去っていく記憶。
映画を観ている最中にそのもどかしさを何度も体験しました。

すり抜けていく記憶の儚さ、頼りなさ。
それをなんとか突き破って、たぐり寄せて、
新しい現実を可能にした、三葉と瀧の思いと行動のすがすがしさに胸を打たれました。

「糸を繋げることもムスビ。人を繋げることもムスビ。時間が流れることもムスビ。ぜんぶ、同じ言葉を使う。それは神さまの呼び名であり、神さまの力や。
ワシらの作る組紐(くみひも)も、神さまの技、時間の流れそのものを顕(あらわ)しとる」*1

「よりあつまって形を作り、捻(ねじ)れて絡まって、時には戻って、途切れ、またつながり。
それが組紐。それが時間。それが、ムスビ」*2

三葉のお婆ちゃんの言葉には、この映画のすべてが込められているように感じます。

行きつ戻りつする時間の流れ。
三葉と瀧の2人の異なる世界が交差する現実。
同時に存在する別のリアリティとタイムライン・・・

映画を観た後では、直線的な時間と空間の感覚がぐにゃっと柔らかくなり、
パラレルリアリティ(並行現実)への意識が呼び覚まされるように感じます。

・・・・・・・・

「君の名は。」の余韻があまりにも強かったので、小説も読んでみました。
映画の製作中に監督自ら執筆されただけあって、映画そのままの世界が描かれています。
より詳しくじっくりと味わうことができるので、映画を観る前でも観た後でもオススメです。
もちろん、映画はぜひご覧になってみて下さいね♪

*1*2:『小説 君の名は。』p.88。

新海誠監督作品 君の名は。 公式ビジュアルガイド
新海 誠
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Categories: 映画 | 投稿者 arciel | 15:08 | コメントはまだありません