おのころクルーズと下立神岩

今月中旬、沼島100年計画の主催で「おのころクルーズ研修会」を開催しました。

ブラタモリ」で沼島が紹介されてから、
ありがたいことに沼島の観光客が増えて、おのころクルーズも連日盛況でした。
そこで沼島に暮らす私たちも沼島のことをもっと知りたいと、
以前沼島中学校で行われていた「沼島を知る活動」の島民版を行うことに。
第一回目の今回は、観光案内所の小野山さんを講師に招いて
おのころクルーズ研修会を行いました。

私自身、おのころクルーズに参加するのは今回で4回目。
沼島を漁船でぐるりと一周する10kmのクルーズは、
その日の天気や季節などで印象が変わるため、
何度体験しても新鮮な発見があります✨

お天気に恵まれたその日、14名の参加者が甚栄丸に乗り込みました。

小野山さんの親しみやすい解説が、沼島の風景とマッチして
とてもアットホームなクルーズが始まりました。

私の大好きな古水の浜。
縄文時代の土器片が発見された古代からの浜です。
数年前まで山道から行くことができたのですが、
今は草木が生い茂ってかなりの難所に^^;
かつてはウミガメの産卵地でもありました。

下立神岩。
この日は夕方のクルーズだったので、太陽に照らされて白く美しくたたずんでいました。
上立神岩は男性性(イザナギノミコト)を表し、
下立神岩は女性性(イザナミノミコト)を表すと言われています。
2014年のクルーズで撮った立神岩と比べると、はるかに美しさが増しています✨

黄泉の国につながっていると言われている洞窟、穴口。
炎の神カグツチの出産後亡くなったイザナミを
イザナギが連れ戻そうとして降りていった黄泉の国。
その神話の通り、この先に行くと戻ってこれなくなりそうな独特の雰囲気があります。

平(ヒラ)バエ。
イザナギノミコトとイザナミノミコトの八尋殿と言われています。
ここから様々な神様が誕生したと伝えられる、とても神聖な場所です。
毎年旧暦の3月3日に漁船がこの周りをぐるぐると回る平バエ祭りが行われます。

沼島のシンボルの上立神岩。
イザナギノミコトを表しているとも、天の沼矛、天の御柱とも言われます。
上立神岩の天を貫くような堂々とした姿と、
下立神岩の丸みを帯びた優しい姿はやはりとても対照的。
沼島にこの二対の神聖な岩が存在するのが本当に貴重なことと感じます✨

今回改めて感じたのが、下立神岩の美しさ✨
1854年の大地震と津波で上半分が割れてしまい、
残っているのが下の部分だけということもあって
上立神岩に比べると目立たないのですが、
陸上からはその姿が見えないというのが神秘的で
拝めた時の喜びはひとしおです。
下立神岩に光が当たれば当たるほど、
沼島の(ひいては日本の)男性性と女性性のバランスが整っていくような感じがします💓

沼島にお越しの際は、ぜひおのころクルーズで沼島を海から感じてみてくださいね♪

今年も残りわずかとなりました。
どうぞよい年をお迎えください✨



Categories: 沼島100年計画, 沼島のパワースポット | 投稿者 arciel | 16:51 | コメントはまだありません