大地の芸術祭に行ってきました(2)

六日町から出発して最初に訪問したのは
十日町エリアにあるT322「みどりの部屋プロジェクト2015」。

日本有数の豪雪地帯だけに、ここは元スキーハウスだった建物。
中に入って階段を上ると、柔らかな緑の空間が広がっています。
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窓の外側と内側の両方から緑に包まれる、不思議な感覚。

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この葉っぱは、地元の人々が落ち葉の上に紙を置いて色鉛筆でこすり、
葉脈を写し取ったもの。
私たちもこのフロッタージュを体験してみました♪

訪ねた人が写し取った葉っぱが次々と壁に貼られていく、
現在も進行中のプロジェクトです。
みどりの部屋の中にいると、とてもリラックスした心地よい感覚が満ちてきました。

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T275「からむしの部屋プロジェクト

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沼島でもよく見かける草、「からむし」。
ただの雑草かと思っていましたが、これは繊維を取ることのできる植物なのだそう。
十日町市では伝統的にからむしから繊維を作っていて、
畑で栽培もしているとのこと。
このからむしで織った布をからむしで染上げた布が、綺麗に展示されていました。

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水面に映る布地とゆらめく波紋が美しい。

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伝統的な布地が織りなす幾何学模様に
吸い込まれていきそうでした。

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異空間に入り込んだようなアート作品の中、
思わず考えさせるような作品もありました。

T327「忘れられた道

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山道を歩いていくと、道のど真ん中に巨大な球体が!

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道路整備や新しいバイパスの開発によって、
数百もの忘れ去られた道が取り残されているそうです。
誰も通らなくなった道に、重しのように佇む石。
今はこの石を見るために、旅人が通ります。

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D046「時の蘇生」柿の木プロジェクト

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広場に植えられた柿の木。
この木は1945年に長崎で被爆した柿の木の「被爆二世の木」です。
樹木医である海老沼正幸氏が治療をして、奇跡的に蘇った柿の木。
その被爆2世の苗木の植樹プロジェクトは、
平和への願いとともに現在世界20ヵ国136ヵ所に広がっているそうです。

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古民家を改装した「柿庵」では、展示とワークショップが行われていました。

(つづく)



Categories: アート | 投稿者 arciel | 10:49 | コメントはまだありません

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