ねむの木のこどもたちとまり子美術展

先週末、新潟の両親とパートナーの家族揃って由布院へ温泉旅行に行ってきました。
天気にも恵まれ、お揃いのゆかたを着て和やかな集まりでした~
その後両親は私たちと一緒に東京に戻ってから新潟へ帰ったのですが、
せっかくだからと六本木ヒルズへ寄ろうということに。
そこでたまたま「ねむの木のこどもたちとまり子美術展」があると知って見に行ったのですが、これが想像をはるかに超える素晴らしい展覧会でした!

まず目に飛び込んできたのは圧倒的な色彩と大胆な構図の連作。その隣には、CGを連想させるような緻密な抽象画。さらに奥には大きな天使や絵本の挿絵のようなひたすら細やかな絵・・・
現代アートを思わせる洗練された空間ですが、普通の展覧会と違うのは深い深い感動です。
ねむの木学園の子供たちの心の奥底からの思いとその表現に、心が動かされるのです。

作者である子供たちの紹介には、宮城まり子さんからのコメントがついていました。
体当たりで子供たちを受け入れた結果、その発露としてこんなにも美しい作品たちが生まれたなんて・・・
絵を見ながら、これほど涙があふれてくるのは初めてでした。

開催にあたっての宮城まり子さんのコメントを引用します。

「耳にしたり、目についたりするのはこどものいじめとか、自殺です。
遺言なんか、かいたって駄目よ。いじめるのは、淋しいからなの。
自殺って、強がってるの。駄目よ。ねむの木学園のこどもたちって、
病気にいじめられて、手や足が、不自由になったりしたのを、
のりこえたから、やさしいの。そんな大切な命だから、絵をかくの。
それは、強いから。だから、いちばん高いビルの上から、やさしさを
ふりまくの。あなたにね。
みんななかよく、うれしさをふりまくの。それが、私の願いであり、
生きていることが、「うれしいの」。
うれしさを52階から振りまきます。どうぞ、待ってます。
あたし、待ってます。みんなで、コーラスも、しますね。」

ねむの木のこどもたちとまり子美術展
「ねむの木学園」が設立40周年を迎えることを記念しての展覧会。
六本木に行かれる際はぜひ立ち寄ってみてください。
7月1日まで展示されています(入場無料なのが申し訳ないほどでした)。
会場: 森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)
開館時間: 10:00~20:00



Categories: アート | 投稿者 arciel | 16:00 | 2件のコメント

2 Responses to “ねむの木のこどもたちとまり子美術展”

  1. MeMe詩音 6月 14th 2007 at 10:42 pm 1

    情報ありがとうございます。
    機会があったら、行ってみたいですね。
    興味のある世界です。

    日本橋三越本店でも、毎年年末で、「ハート展」というタイトルだったと記憶しているのですが、ハンディのある方が書いた詩に有名人が絵などを描いて1つの作品にした展覧会があります。2回ほど観に行ったことがあります。そこも、味わい深いものがあって好きです。

  2. arciel 6月 15th 2007 at 02:04 pm 2

    >MeMe詩音さん
    「ハート展」というのがあるんですね!初めて知りました。教えていただいてありがとうございます。
    「ねむの木~」は、とにかく作品数がすごいです。しかも大作が多くて、ほんとに子供たちが描いたのか?とびっくりしてしまいました。宮城まり子さんの子供たちの才能を開花させる深い愛には本当に感銘を受けました。とってもおすすめです♪

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