20年ぶりのパリ③

翌日の朝、ホテルのすぐ近くにあるブーランジェリーLA PARISIENNEにクロワッサンを買いに行きました。

このパン屋さんには、フランス人が新年の公現祭のお祝いに食べるお菓子ガレット・デ・ロワもすでに並んでいて、中に入っているフェーヴという人形も売っていました♡
切り分けた自分のガレット・デ・ロワの中にフェーヴが入っていたら、王冠をかぶって王様になり、みんなからお祝いされるのです。
昨年、小学校の子供たちとガレット・デ・ロワを作ったのですが、フェーヴがなくてアーモンドで代用したので、本物のフェーヴを見つけて感激☆

店主の男性が「2種類あるけどどちらがいい?」と聞くので、優しそうな表情の方を選んだら
「これはルイ16世、フランスの最後の王様だよ」と説明してくれました。
女性かと思ったらフランス革命の後に処刑された王様だったとは!
ちなみにもう一つの方はルイ14世でした。


ルイ16世のフェーヴ。気品のあるお顔です。
これを使ってガレット・デ・ロワを作るのが楽しみ♪

朝食後、確認することがあってフロントへ行き、また部屋に戻ろうとしたら
階数を間違えて1つ下の階で降りてしまいました。
もう一度上へ行こうとしたところ、なんと上向きのボタンがない!

もう一度1階まで降りて、また上に行くしかないかな?とエレベーターの前で戸惑っていると、清掃スタッフの男性が「上と下、どちらに行きたいの?」と尋ねてきました。
「上です」と言うと、その男性は何のためらいもなく下向きのボタンを押してくれ、エレベーターが止まりました。

「でも、これ下に行くんじゃないですか?」と聞くと
その男性はエレベーターの中に入って上向きのボタンを押しながら
「C’est vous qui décidez(決めるのはあなたですよ)」と一言。

そっかー!!!
その瞬間、「機械の表示に従わなくてはならない」という自分の思い込みに気づきました。
下向きのボタンしかないからといって、上に行っちゃいけないということはない。
機械よりも人間の方に決定権があるということを、改めて思い知らされました。

そして、たった一つのボタンを押すだけなのに、いろいろ考えてしまう自分のことも。
知らず知らずのうちに自分でルールを作ってしまって、なんて不自由なの!
「決めるのは私」
今後はこの名言を心に刻むことにします☆

実はこの清掃スタッフの男性は、前日も鍵が開けられなくて困っていた時に助けてくれた方。
二度も助けてくださった上、重要なメッセージもいただいて感謝です☆
(よっぽどドジな日本人だと思われたかも?汗)

(つづく)



Categories: パリ旅行2017-2018, 旅行 | 投稿者 arciel | 13:42 | コメントはまだありません

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