淡路島のパワースポット(1)津井の社日様

淡路島に引っ越してまもなく、強風が吹きすさぶ日がありました。
あまりの風の強さに、夜中に何度も目を覚ましてしまうほどです。
当時は寝室の大掃除&改装がまだ終わっていなくて、
2階の倉庫として使われていたお部屋に眠っていたのですが、
風の音に混じって誰かの話し声が聞こえてきました。

「・・・でなぁ〜・・・でなぁ〜・・・」
と、年配の男性の方言が混ざったような話し声です。
こんな風の強い夜中に誰かが外で話しているのかな?と思ったのですが、
どうも一人の人の声のようで、独り言っぽくも聞こえます。

・・・もしかして、幽霊?!
と一瞬思ったのですが、幽霊のようなぞっとする感じは全くなく
(とはいえ幽霊に出会ったことはないのですが^^;)
怖い感じではありません。

このおじいさんは一体何を話しているんだろう?と思いつつ、
いつの間にかまた眠っていました。

翌朝、パートナーにこの声のことを話すと
(彼は夜中はぐっすり眠っていたそうですが)
その声を昼間家で仕事をしている時に聞いた、というのです!
窓の外から同じく「・・・でなぁ〜・・・でなぁ〜・・・」というおじいさんの声が聞こえたので、
誰かが近くの石碑に話しかけているのかと思ったそうです。

「近くの石碑」のことを私ははっきりと認識していなかったのですが、
彼が言うには、幼稚園の隣(我が家のすぐ横)に石碑のようなものがあるというのです。

そこで、早速見に行ってみることにしました。


石碑らしきものがある場所。
家のすぐ横にあるのですが、外観はこんな感じで緑に覆われているので、
今まで中をじっくり覗いたことはなかったのですが・・・


中に入ってみてびっくり!
天照大神(アマテラスオオミカミ)様の石碑ではありませんか!!!

しかもこれは五角柱の石柱で、各面に他の神様の名前も記されています。


天照大神様から時計回りに、
大巳貴神(オオナムチノカミ)、少彦名命(スクナヒコナノミコト)


埴安媛命(ハニヤスヒメノミコト)、倉稲魂命(ウカノミタマノミコト)
と記されています。

五柱の神様の石碑だったとは!!!
では、あの声は神様の話し声だったのかしら・・・

「せっかくここに呼んだのに、まだ挨拶の一つもないとはどういうことじゃ」
などとお話しされていたのかもしれません(汗)

この五柱の神様のことを知りたくて、大家さんに尋ねてみると
これは「社日様」という土の神様だそうです。
昔この辺りは山だったそうで、山を切り崩してその土で埋め立てたのが隣の湊港だそう。
社日様だけは今も残されていて、春と秋にお祭りがあるそうです。
だからここは高台になっていて眺めがいいんだ・・・と納得しました。

社日様のある我が家周辺って、もしかしてパワースポット!?
淡路島への引っ越しを決めた時、この倉庫のお家が私たちを呼んでいると思っていたのですが
実は社日様が呼んでくださっていたのかもしれません。

ここに導いてくださり、神様の目の前に住まわせてもらっていることに感謝して、
この倉庫のお家をますますきれいにしなくては!と大掃除への熱意が高まりました。
ありがとうございます☆


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Categories: 淡路島のパワースポット | 投稿者 arciel | 10:51 | 3件のコメント

3 Responses to “淡路島のパワースポット(1)津井の社日様”

  1. ニューメッセージ : おネズミ様の奇跡(2) 10月 17th 2014 at 10:10 am 1

    […] いつものように、家の玄関のドアを開ける前に お隣の社日様に視線を向けると、 天照大神の左隣に書かれている大巳貴神がやたらと目に入ってくるではありませんか。 それも一度や二 […]

  2. 淡路島の地方史大好きです。大阪からの移住、六年前。 2月 14th 2015 at 01:02 am 2

    社日信仰です。田の神様四国徳島にも沢山有ります。蜂須賀の支配下の時普及しました。パワースポットではなく、田畑の守りでした。淡路島の社日信仰が出版されましたが絶版。淡路島の本は地元のおじさんから借りて読破中です。そのおじさんの家系と人脈はピカイチ。気さくなおじさんです。

  3. arciel 2月 15th 2015 at 04:11 pm 3

    >淡路島の地方史大好きです。大阪からの移住、六年前。さん
    コメントありがとうございます。
    社日信仰の本は夫が図書館で借りてきて、私も少し読みました。とても詳しく書かれていますよね。
    徳島などでも社日様をみかけますが、津井の社日様は木々で守られていて、とても綺麗な状態で残っています。
    その社日様からいつもパワーをいただいている気がするので、私の中のパワースポットとなっています*^^*
    淡路島には歴史に詳しい方がたくさんいらっしゃいますよね。それだけ地元への深い愛があるからだと感じます。

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