

KIN 39
驚きの『天皇論』
図書館で予約していた『ゴーマニズム宣言SPECIAL天皇論』(小林よしのり著)。
あまりにも前に予約していたのですっかり忘れていたのですが、
せっかくなのでと軽い気持ちでページをめくったところ・・・
・・・読んでみてびっくり!!!
自分がいかに天皇、皇室および日本の歴史について無知だったのかが思い知らされました。
いくつかをピックアップしてみると、
・天皇の起源は神話にある。
天照大神の孫であるニニギノミコトのひ孫が初代神武天皇であり、
神武天皇から現代まで一系統で続いてきたということは、
日本の天皇は2600年以上にわたる神々の系統に連なる。
・天皇は国民の安寧を祈る「祭司王」であり、
欧州で言えば王室よりもローマ法王に近い存在。
・天皇は国民と対立関係にないから日本では革命が起こらない。
・日本で絶対権力者が現れなかったのは、
権力と権威が分離され、権力を持たない最高権威の地位に
姓を持たず他の者が決して成り代わることのできない天皇がいたから。
などなど、
日本人でありながらこれまで天皇は「象徴」という曖昧な位置づけしか知らなかった自分に愕然としました。
また、2月11日の建国記念日についても
初めて知った事実が書かれていました。
2月11日は、元々は「紀元節」といい、
神武天皇が即位した日であるとともに、日本の始まりの日でもあります。
この日、宮中三殿の賢所では「紀元節祭」という大祭が行われていました。
それがGHQによって祝祭日の名称が変更され、「紀元節祭」が中止されることになります。
それでも昭和天皇は特別に拝礼をするとおっしゃり、
毎年「臨時御拝」という形で御親拝を続けられ、
それは今上天皇(現在の天皇)も引き継がれていらっしゃるというのです。
日本の始まりの日の拝礼が「臨時」に行われているなんて!
しかも戦後55年以上も経つのに驚きです。
この本を読んだ後では、日本人としての自覚が全く変わってしまいました。
日々国民のために祈ってくださる天皇への感謝の気持ちが強く湧くとともに
日本という国のユニークさとその存在の奇跡を知って、
初めて日本人としての誇りが芽生えたように思います。
(これまで海外ばかりに目が向いていただけに^^;)
・・・天皇についてもっと知りたいと思っていたら、
『ゴーマニズム宣言SPECIAL 昭和天皇論』と
『ゴーマニズム宣言SPECIAL 新天皇論』も発売になっていたのですね。
これはぜひ読まなくちゃ☆
ゴーマニズム宣言SPECIAL天皇論
小林 よしのり
ゴーマニズム宣言SPECIAL 昭和天皇論
小林 よしのり
ゴーマニズム宣言SPECIAL 新天皇論
小林よしのり
Categories: 本 | 投稿者 arciel | 18:59 | 3件のコメント
shizuka 2月 3rd 2011 at 03:35 pm 1
こんな興味深い本があったんですね。
知りませんでした。
昔、まだ羽田空港がもっと手前にあった頃、
近いので空港で働いていて自転車で通っていました。
遅刻しちゃう!と急いでこいでいたら おまわりさんに
止められました。「んもー」とイライラしてたら通行止めに
なっていた目の前の道路を今の天皇陛下と美知子様が
乗った車がとおり、美智子様の横顔が見えました。
イライラはぶっ飛びました。
その頃、天皇への興味も何も無かったのに
あの瞬間に目覚めましたね。
言葉では表現できない あの感覚。
簡単に言えば何とも言えない神々しいオーラがありました。
皇居がパワースポットと言われるのも分かります。
arciel 2月 3rd 2011 at 04:04 pm 2
>shizukaさん
天皇陛下と皇后様を直接目にされたことがあるんですね!
その経験があるとないとでは、天皇に対する印象も違いますよね。
私はまだテレビを通してしか拝見したことがないので、
ぜひ一度は一般参賀に行ってみたいと思いました。
皇居は、日々天皇が祈ってくださる場所だからこそ神聖なエネルギ—が宿り
強力なパワースポットとなっているのでしょうね。
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[…] 著者は旧皇族の生まれなので天皇についての記述が多いのですが、 『天皇論』を読んだ後にこの本を読んだので とても興味深く読みました。 冒頭の手書きのメッセージも好感が持てま […]