KIN 83
農業ボランティア
金曜日に相模原市にある「五色塾」の農業ボランティアに参加してきました。
ここでは自然農と有機農業の畑があり、作物によって農法を変えているそうです。
車で到着した畑はあちこちにある畑の1つですが、
市民農園の畑とは比べものにならないくらい広い!
雑草がたくさん生えているところが自然農の畑で、
雑草がなく畝がきれいになっているところが有機栽培の畑でした。
まずは畳のわらから作った肥料の切り返し(妊婦の私には無理なのでここでは見ているだけ)。
微生物が分解したわらから発酵熱の煙が出ていました。
さわるとほんのりあったかい。
みみずがうじゃうじゃと出てきて、たくさんの生き物のおかげでわらが肥料になるんだな〜と実感しました。
次はトマトとキュウリの苗を畑に定植します。
キュウリの苗を植える時は、隣に穴を掘って肥料を埋めてキュウリの苗を植えました。
苗が植わると一気に畑が活気づきます。
その後は畑の雑草や自生した大根などを大胆に引き抜いて、
耕してからネギを移植。
この作業はハードなので、私は近くの株ネギのネギ坊主をカッターで切り落とす作業を担当しました。
みつばちがネギ坊主の蜜を吸っているので、最初はびくびくしていましたが、
怖がると蜂にわかってしまうそうなので、
シンパシーを感じながら「ごめんね〜ちょっと向こうに行っていてね」と声をかけていくと、自然に蜂は別の場所に移動してくれました。
8匹近くもいたのにびっくりです。
お昼はケヤキの木陰の下、切り株のいすに座っておにぎりを食べました。
代表の小川さんは海外で暮らしていたこともあり、
とても視野が広くて興味深いお話をたくさんしてくれました。
五色塾では住み込みの塾生を受け入れて、青少年の自立を促しています。
畑で取れた新鮮な野菜を食べることで、子供たちの意識も変わっていくとのこと。
その話を聞いて、9年前にフランスのバイオダイナミック農場で3週間の研修をした時に、
オーナーのBenoit(ブノワ)さんから聞いた話を思い出しました。
「バイオダイナミック農業をやっているのは、
食べ物を通して人間の意識を変えていくため。
農薬や化学肥料を使わない植物本来の力のある野菜を食べることで、
人は内面から変わっていく」と彼は語っていました。
農業の大切さに初めて触れた、忘れられない一言でした。
日本の農業の現状にはたくさんの課題があるけれど、
小川さんのような方がこれからの農業を担っていかれることに希望を感じました。
私も自分の食べる分くらいの野菜は自給していきたいな。
午後は自然農の畑の草刈りとさやえんどうの収穫です。
機械を使わず鎌で刈り取る草刈りはかなりの労働!
久しぶりにいい汗をかきました。
自然農で育ったさやえんどうは、生でかじってみるとほんのり甘くてとても美味しい〜♪
植物の生きる力が最大限に活かされている感じです。
今回、虫や雑草と共生する自然農の様子は初めて見ましたが、
都合の悪いものを排除せず、すべてとつながっていく考え方は本当に素晴らしいと思いました。
帰りにお土産にいただいたキャベツからは青虫が出てきましたが、
これは農薬を使わない安全・安心なキャベツだからこそ。
青虫さんと共に、私たちもありがたくキャベツをいただきました☆
Categories: ナチュラル&ヘルシーライフ | 投稿者 arciel | 12:46 | コメントはまだありません