危険な映画「アバター」

出産以来、いや結婚以来、初めて一人で映画を観てきました。
観たのはジェームズ・キャメロンの「アバター」。

パートナーがどうしても観たい、しかも新宿バルト9(3D効果が最大に楽しめる劇場らしい)で!というので一人で行ってもらったら、すごく良かった!と大絶賛するので、
ナナトくんを彼にみてもらって私も一人で新宿へ。

平日の昼間なのに、思った以上に映画館は混んでいました(ほぼ満席?)。
専用のメガネをかけて、3Dの世界へ!
最初は立体的に見える映像に目を奪われましたが、次第にその世界に入り込んでいき、メガネをかけているのも忘れて見入ってしまいました。

色彩豊かで大自然と生命力の躍動感あふれる衛星パンドラの世界。
一方、クリーンだけど人工的で味気ない地球人の基地の世界。
その2つの世界を、パンドラの先住民族ナヴィと人間のDNAを組み合わせた肉体「アバター」を使って行き来する主人公。

彼を通して、私たちも同じように2つの世界を疑似体験していくのですが、
あまりにもパンドラの世界が鮮やかで生き生きとしているので、
地球人の世界に戻ってくると主人公同様「夢から覚めた」ような倦怠感が襲ってくるのです。

青い肌で長身の先住民族ナヴィたちと地球上には存在しない動植物たちは、まぎれもないフィクションの世界の住人のはずなのに、
リアルな質感と3Dの効果によって、自分もその世界に生きているような錯覚を覚えてしまうのかもしれません。

ストーリーは、人間がこれまでの歴史の中で繰り返してきた「搾取と戦い」のテーマなのですが、それが他の星にまで行って、しかもその世界がひときわ美しいだけに胸を打たれます。
自然を破壊し戦いを繰り返す人間たちの愚かさが強烈に浮き彫りにされています。

海外では「アバター」を観て、うつになる人もいるとか。
「パンドラ症候群」とも呼ばれているそうですが、その気持ち、わかる気がする。。。
パンドラの世界を体験した後は、この現実が色あせて見えるんですよね。

精神に影響を及ぼすほどの(?)危険な映画、「アバター」。
それでも体験したいという方はぜひ観てください!
2000円という料金が安く感じるくらいの価値がありますよ♪


Categories: 映画 | 投稿者 arciel | 11:09 | 4件のコメント