縄文土器とゼルダの伝説

先月、新潟市の実家へ帰省する際に上越に立ち寄り、十日町市博物館を訪問しました。
お目当ては、所蔵されている国宝の火焔型土器。
東京国立博物館の縄文展も気になっていたのですが、十日町で見ることができてよかった^^

実はこの夏、私は生まれて初めてゲームにはまりました。
それが「ゼルダの伝説」(Switch版)です。
これまでゲームには全く興味はなかったのに、
美しい風景に惹かれてゼルダだけはやってみたいと思うようになり、
初めて自分でソフトを購入したのです。

その中で「ガーディアン」という古代の機械兵器が登場するのですが、
デザイナーの方によると、このフォルムは火焔型土器をモチーフにしているそうなんです。
(『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド マスターワークス』p.199より)


リンクの後ろで青い光を放っているのがガーディアン。火焔土器を逆さにしたデザインだそう。


長い足で移動も可能。

このガーディアンの元である火焔型土器をどうしても息子に見せたくて、
十日町市博物館を訪問することにしました。
博物館に入るとすぐに火焔型土器のレプリカがあって、実際に触れることができます。


この色彩と渦巻き模様はまさにガーディアンそのもの!
(って、こっちがオリジナルですが^^;)

そして国宝の火焔型土器はこちら。

このフォルムの大胆な美しさはずっと見ていても飽きません。

縄文土器というと、岡本太郎氏も絶賛した火焔型土器が一番有名ですが、
この博物館には火焔型土器以外の土器もたくさん展示されていて、
縄文の人々が様々な模様の土器作りをしていく中で、火焔型を発展させていったことがわかりました。

火焔型は実際に使用するには使いづらい形状のようですが、
おこげが付着していることから煮炊きにも使用されていたとのこと。
実用性を超越した遊び心と自由な表現力に、縄文の人々の豊かでのびのびとしたエネルギーを感じます。
息子も、5000年も前の人々がこのような土器を作っていたことに「昔の人はすごい」と驚いていました。

縄文時代のくらしを再現したコーナーでは、ほのぼのとした生活の様子にほっこり^^

たぶん、この模型を作った人は縄文時代が大好きなのだろうな〜と思うほど、
家族全員が幸せそうな表情をしているのが印象的。
今よりもずっと不便で食糧が足りない時もあったはずですが、
炉を囲んで家族が寄り添い、生活をしている様子がとてもあったかく感じられます。

博物館から車で少し移動すると、笹山遺跡がありました。


復元された竪穴式住居。


中は思ったより涼しく、とても快適。火焔型土器もさりげなく置いてあります。

笹山遺跡の近くには、お地蔵さんがずらりと並んでいるのですが・・・

この光景がゼルダの伝説のお地蔵さんが並んでいる風景にそっくりでびっくり!

ゲームのデザイナーさんも、実際に笹山遺跡を訪れてインスピレーションを得たのかも♪

「ゼルダの伝説」は、広い風景をあちこち自由に歩き回って旅をすることができるのが魅力で、
時間とともに変化する光や風、天気の様子もリアルに表現されています。
ゼルダを体験した後に訪ねた縄文遺跡は、
ゼルダの世界観とリンクして自然の風景が新鮮でより生き生きと感じられました。


笹山遺跡に祀ってある縄文の神様(大祖神、地母神)。
素朴ながら自然への親しみと畏敬の念が感じられて、なんとも愛おしい♡
土器や土偶に表現された縄文人のおおらかな感性は、
私たち現代人に癒しと開放感を与えてくれるような気がします☆

Discover Japan(ディスカバージャパン) 2018年 9月号
ディスカバージャパン編集部
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ゼルダの伝説 30周年記念書籍 第3集 THE LEGEND OF ZELDA BREATH OF THE WILD:MASTER WORKS ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド:マスターワークス
ニンテンドードリーム編集部
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Categories: アート | 投稿者 arciel | 17:51 | コメントはまだありません

初めてのホストファミリー体験

5月18日〜20日まで、ドイツ人のお客様が我が家にいらっしゃいました。
外国人の友達が家に泊まってもらったことはありますが、
全く面識のない方をお迎えするのは初めて。
ドキドキでしたが、淡路島での対面式でジャクリーネさん(通称ジャッキー)と初めてお会いし、
沼島の我が家で夕食をご一緒しながら少しずつ打ち解けていきました。

ジャッキーさんは日独青少年教育指導者セミナーのプログラムで初来日され、
2泊3日のホームステイを挟んで全2週間を東京や神戸、淡路島で過ごされます。

幼稚園で保護者のための教育をしているというジャッキーさん。
そうした教育者を置くシステムは日本にはまだないと思いますが、
とても素晴らしいことだと思います☆
ぜひ日本にもこの仕組みができるといいな♪

ジャッキーさんには2人の小学生のお嬢さんがいらっしゃることから、
お互いに学校情報を交換しあい、ドイツの教育制度についても伺うことができました。

ドイツには飛び級制度があって、
10歳のお嬢さんも2学年上に飛び級し、科学のコースに進んでいるとのこと。
宿題は家ではなく放課後に学校でする、
学校での部活というものはなく私費で習い事をさせる、など日本との違いにも驚き!
ちなみにジャッキーさんのお嬢さんは乗馬を習いにポーランドまで通っているそう。
ポーランド人はドイツ語を話せる人が多くて、お互いに行き来が盛んだそうです。
なんて羨ましい隣国関係♡


ジャッキーさんが住む町、フランクフルト(オーダー)の小冊子。
ポーランド国境沿いの比較的小さな町だそうです。

翌朝は小雨が降っていたので、車で淡路島巡りをすることにしました。
メインの目的地はアート山大石可久也美術館
ここは私たちが大好きな美術館で、ジャッキーさんをぜひ案内したいと思っていたのです。

着いた頃にはちょうど太陽も顔を覗かせて、青空も見えてきました。
ジャッキーさんもこの緑豊かで落ち着いた美術館をとても気に入ってくれて、
一つひとつの作品をじっくりと鑑賞し、
来館者ノートにドイツ語でメッセージも書いてくれました。


メッセージを書くジャッキーさん。

後で知ってとても驚いたのですが、
まさにこの日(5月19日)の朝、
大石可久也先生が天にお還りになったのです。

その時の私たちは知る由もなかったのですが、
いつにも増して穏やかで平和的な空気が
美術館全体に流れているように感じられました。

もしかしたら、訪れる私たちを
大石先生の魂がいつものように笑顔で迎えてくれていたのかもしれません。

アート山大石可久也美術館は、私たちが初めて淡路島に遊びに行った時に訪れた場所。
大石先生はいつも気さくに声をかけてくれて
力強く握手してくれました。

あまりにもこの美術館が気に入った私たちは
何度も何度も淡路島に足を運び、
ついには淡路島に引っ越しするまでになりました。
今の沼島での生活も、この美術館がなかったらありえなかったかもしれません。

私たちの人生の転機のきっかけを与えてくれた
本当に大切な美術館。
その場所を、ジャッキーさんと一緒に
ちょうど大石先生が光に還られた日に訪問していたなんて…

大石先生、素晴らしい作品と美術館を残してくださってありがとうございました。
ご冥福を心よりお祈りいたします。

・   ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  

翌日はお天気にも恵まれ、
ジャッキーさんと沼島を散策することができました。

沼島が国生み神話の舞台、おのころ島と言われているということを知って、
「日本にそんな素敵な神話があるなんて!」と驚いていたジャッキーさん。
ドイツには国生み神話のような話はないので、とても印象に残ったそうです。


沼島のこうろく池をバックにジャッキーさんと♡

短い間でしたが、ジャッキーさんととても貴重で豊かな時間を過ごすことができました。
この出逢いに感謝です☆
Vielen Dank, Jacqueline!


Categories: アート, 沼島暮らし | 投稿者 arciel | 16:39 | コメントはまだありません

懐かしのマトリョーシカ

ある日、「こげぱん 大阪・神戸ぶらり旅日記」を読んでいた息子(小2)が
「マトリョーシカが欲しい!」と言い出しました。

こげぱん大阪・神戸ぶらり旅日記
たかはし みき
4391135817

三宮のロシア料理店「バラライカ」の紹介ページに、小さく描かれたマトリョーシカ。
この人形に息子のアンテナがピン!と反応したようです。

マトリョーシカと言えば、私も子どもの頃によく遊んでいました。
カパッという木の感触と、中からどんどん小さい人形が出てくるのが面白くて、もう大のお気に入りでした。
あのマトリョーシカ、もしかしてまだ実家に残っているかも!と、期待を込めて新潟の母に電話してみましたが、ずいぶん前に弟のおもちゃなどと一緒に処分してしまったとのこと(涙)

聞けば、マトリョーシカは父の友人がロシアに行った際、お土産に買ってきてくれたものだったそう。
あの色合いも感触も完璧に覚えているだけに、私の中でにわかにマトリョーシカ愛が高まっていきました。

そしておとといの日曜日。
たまたま家族で神戸に行く用事があったので、例のロシア料理店「バラライカ」でランチをすることにしました。

本に書いてあったように、テーブルや店内にマトリョーシカが飾ってあります。
でも・・・どれも使用感があり、売り物のものはなさそうです。
お店の方に聞いてみると、近くのロシア雑貨のお店に売っているとのこと!
ボルシチやピロシキ、きのこのつぼ焼きなどを堪能した後、早速そのお店に行ってみました。


ロシア雑貨「いりえのほとり」。
異人館通りにある可愛いお店です。

店内にはずらりとマトリョーシカが置いてあって、息子も私も大興奮☆
「自由に開けていいですよ♪」と言われるまま、戸棚や引き出しを開けてみると、その中にもぎっしりとマトリョーシカやロシア小物が並んでいました。

私が遊んでいたのと同じようなトラディショナルなデザインも健在ですが、今はチェブラーシカやキノコの形など、いろんなタイプのマトリョーシカがあるんですね♪

目移りするほどの中で、息子が選んだのはこのマトリョーシカ。

一番大きな人形に少しヒビがあり、なんと半額とのこと。
このデザインは一体しかなく、男の子の人形も入っていて可愛らしいので、息子は即これに決めました。

そして、試飲させてもらった「メドブーハ」がまた美味しいこと♡
蜂蜜を発酵させて作ったお酒で、ロシアでは12世紀から作られていたそうです。
発酵による炭酸が優しく、甘くてとても飲みやすい。
あまりに美味しいので一本購入することにしました。


発酵の長さで2種類のメドブーハがあったのですが、私は長期熟成タイプが好みでした♪
免疫を高める作用もあるそうです。

兵庫県に引っ越してもうすぐ4年になりますが、異人館通りに来たのは初めて。
前に住んでいた東京の自由が丘と似た雰囲気があり、パートナーも私もこの通りを一目で気に入ってしまいました*^^*

息子の方は、学校から帰ってくるとすぐにマトリョーシカを広げて遊んでいます。

全部出した後、またすぐに全部しまうのを儀式のように繰り返しています。
このカポっという感触がたまらないみたい。


全部で10体もの人形が入れ子状になっていて、一番小さな人形はなんと米粒ほどの大きさです。

今回初めて知ったのですが、マトリョーシカの由来は日本の入れ子人形とのこと。
1800年末期にロシア人が日本から持ち帰り、パリ万博に向けて職人が作ったのが始まりなのだそう。
最初は知育玩具として生まれた人形が、今では安産や子孫繁栄のお守りになっているそうです。

可愛くて独特の味わいのあるマトリョーシカ。
今になってまた出会えるとは思ってもいませんでした。
末永く大切にしていきたいです♪

マトリョーシカやメドブーハは「いりえのほとり」さんのネットショップでも購入可能です♪


Categories: アート | 投稿者 arciel | 14:25 | コメントはまだありません

大地の芸術祭に行ってきました(3)

今回の「大地の芸術祭」巡りでは、
一泊二日で380点中約60点の芸術作品を鑑賞することができました。
意外と少ないようですが、屋外の展示がかなり広い範囲に渡るため
車と徒歩で移動しながらの鑑賞となり、思いのほか時間がかかるのです。

その分、越後妻有地区ののどかな里山風景を巡りながらの鑑賞は、
自然の中で身体全体でアートを体感できる、とても豊かな時間でした☆

中でも特に印象深かったのが、
最後に訪問したT259「もぐらの館」。

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2009年に廃校した小学校を活用してできた、
土を体感するための美術館です。

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校舎の床には木材チップが敷き詰められていて、
まるで森の中を歩いているよう。

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階段の踊り場には見事な壁画が描かれていました。
この地区の14種類の土に接着剤を混ぜて、和紙に描いたものだそう。
アボリジニのアートにも通じるような、たくましく豊かな生命力☆

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初めて知ったのですが、今年は「国際土壌年」なんですね!
それを記念して、日本と世界の代表的な土壌が展示されていました。

動植物が生と死を繰り返し、
微生物などの有機物と砂や岩の無機物が混ぜ合わさって
長い長い時間をかけて土壌になっていく。
1cmの土壌ができるのに、百年以上もかかるのだそうです。

土の色の多様さは、別の作品でも印象的でした。

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スパイス棚のようなカラフルな瓶が並ぶ
T280「ソイル・ライブラリー」。
十日町市にある越後妻有里山現代美術館[キナーレ]に展示されています。

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ここにはなんと、新潟県の112市町村のすべての砂が網羅されているそうです。

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私の実家の新潟市の砂もありました♪
海に近い砂地だけに、やはり砂はグレー色。
故郷のせいか、見慣れた砂を見るだけでどこかホッとします^^

一言で「土」と言っても、こんなに多種多彩で美しいものなんですね。
今回のアートを巡る旅で、土への関心が高まりました♪

沼島の山の畑も、それほど広くない面積に
こってりした泥炭質の濃い部分と
比較的さらさらした土壌の部分があるのです。
数百年前から続く堆積の歴史が、この違いを生んでいるのかも。
なんと奥深い土の世界!

大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2015」は、9月13日まで開催されています。
チャンスがある方はぜひ☆
今回行けなくても、また3年後に開催されますのでお楽しみに♪

Categories: アート | 投稿者 arciel | 09:41 | コメントはまだありません

大地の芸術祭に行ってきました(2)

六日町から出発して最初に訪問したのは
十日町エリアにあるT322「みどりの部屋プロジェクト2015」。

日本有数の豪雪地帯だけに、ここは元スキーハウスだった建物。
中に入って階段を上ると、柔らかな緑の空間が広がっています。
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窓の外側と内側の両方から緑に包まれる、不思議な感覚。

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この葉っぱは、地元の人々が落ち葉の上に紙を置いて色鉛筆でこすり、
葉脈を写し取ったもの。
私たちもこのフロッタージュを体験してみました♪

訪ねた人が写し取った葉っぱが次々と壁に貼られていく、
現在も進行中のプロジェクトです。
みどりの部屋の中にいると、とてもリラックスした心地よい感覚が満ちてきました。

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T275「からむしの部屋プロジェクト

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沼島でもよく見かける草、「からむし」。
ただの雑草かと思っていましたが、これは繊維を取ることのできる植物なのだそう。
十日町市では伝統的にからむしから繊維を作っていて、
畑で栽培もしているとのこと。
このからむしで織った布をからむしで染上げた布が、綺麗に展示されていました。

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水面に映る布地とゆらめく波紋が美しい。

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伝統的な布地が織りなす幾何学模様に
吸い込まれていきそうでした。

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異空間に入り込んだようなアート作品の中、
思わず考えさせるような作品もありました。

T327「忘れられた道

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山道を歩いていくと、道のど真ん中に巨大な球体が!

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道路整備や新しいバイパスの開発によって、
数百もの忘れ去られた道が取り残されているそうです。
誰も通らなくなった道に、重しのように佇む石。
今はこの石を見るために、旅人が通ります。

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D046「時の蘇生」柿の木プロジェクト

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広場に植えられた柿の木。
この木は1945年に長崎で被爆した柿の木の「被爆二世の木」です。
樹木医である海老沼正幸氏が治療をして、奇跡的に蘇った柿の木。
その被爆2世の苗木の植樹プロジェクトは、
平和への願いとともに現在世界20ヵ国136ヵ所に広がっているそうです。

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古民家を改装した「柿庵」では、展示とワークショップが行われていました。

(つづく)

Categories: アート | 投稿者 arciel | 10:49 | コメントはまだありません

大地の芸術祭に行ってきました (1)

8月下旬、実家の新潟市に帰省する途中に「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」を鑑賞してきました。

大地の芸術祭は、2000年より越後妻有地域(新潟県十日町市と津南町)で
3年に一度開催されている、世界最大級の国際芸術祭です。
2000年、2003年と最初の2回は見に行ったことがあるのですが、
その後出産・育児・引っ越しと重なって足が遠のいていました。

それでも、開催される度に気になっていた芸術祭。
息子が小学生になった今年、12年ぶりに再訪することができました☆

朝一(6時半)の汽船で沼島を出発し、淡路島から車に乗って
17時に宿泊先の新潟県六日町に到着。
昨年開通した舞鶴若狭自動車道のおかげで、思ったより早く着きました♪

翌朝、セブンイレブンで大地の芸術祭のパスポートを購入し(コンビニで買えるのが便利!)、
大学時代からの友人の石沢くんに電話をして、おすすめルートのアドバイスをもらいました。
(石沢くんは津南町役場勤務で大地の芸術祭の担当。持つべきものは友達だ〜☆)

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作品鑑賞パスポート。左が一般用3500円。こども用は無料。

大地の芸術祭は年々作品数が増えていて、
6回目となる今年は380点もの作品が760㎢の広大な土地に点在しています。
公式ガイドマップを見ながら見当をつけても、
数日ではとても見切れないほど大規模な芸術祭。
今回は一日半しか時間がない上、息子連れだったので
キッズが喜びそうなところをピックアップしてもらえたのが大助かりでした☆

前置きが長くなってしまったので、作品紹介は次回にて♪

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第1回目から展示されている松代の棚田。
何気ない農村風景に、突如現れる現代アートが
絶妙なバランスを醸し出しています。
展望台から見ると、この風景に詩が重なって本の1ページのようにも見えるのがまた見事☆

Categories: アート | 投稿者 arciel | 14:14 | コメントはまだありません

淡路島のパワースポット(4)アート山大石可久也美術館

先週、スウェーデンからお友達夫婦が淡路島に遊びに来てくれました。
あいにく天気は快晴!というわけではなかったけど、
久しぶりに再会できてとっても嬉しかったです♡

淡路島は初めてのお二人なので、お気に入りのアート山と伊弉諾神宮をご案内しました♪
この2カ所は、淡路島初体験の友人が遊びに来てくれる度、ほぼ必ずご紹介している大好きな場所です。
どちらも淡路市内にあり、車で30分ほどで移動できるので半日〜一日観光にもぴったり☆

まずは、薄曇りの中淡路大磯 アート山大石可久也美術館へ。
庭園に入ると、大石可久也さんご本人がちょうどお庭に出てきたところで、私たちを迎えてくださいました。

大石さんからはお会いする度に新しいお話が聞けるのですが、
今回はこの美術館が阪神淡路大震災のがれきなどを蘇らせて作られたというお話をしてくださいました。
この塔もその一つだそうです。

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「人々を目覚めさせたくてこの美術館を作ったんだ」
「淡路島の人を驚かせたい、元気にしたい」と、
89歳とは思えないほどエネルギッシュな言葉が次々と出てくる大石さん。
その言葉を聞いているだけでこちらも元気が出てきます☆

ボランティアの方々の協力を得て、雑木林の山を10年かけて素敵なアートスペースに作り替えた大石さんご夫妻。
今なおそのプロジェクトは進行中で、訪れる度に新しい発見があります。

隣のウェスティンホテル淡路から続く歩道には、こんな塔もありました。
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こちら側に来たのは初めてですが、森の空気がおいしく、鳥のさえずりが響く素敵な小道です♪

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大石さんの作品が展示されている美術館の2階のベランダからは、大阪湾が見下ろせます。
その日は曇り空で、モノトーンの海と空が印象的でした。

奥様の鉦子さんの作品は、別館に展示されています。
貝殻や石を使って作られた作品に囲まれると、海の中にいるみたい♪
美術館の1階にはアート山を作る会会員の方々の作品も展示販売されていて、楽しいアイディアに刺激を受けます。

訪れる度に豊かな気持ちになって、夢が広がるアート山美術館。
淡路島にお越しの際は、ぜひ立ち寄ってみてください。
運が良ければ、パワー溢れる大石さんのユニークなお話が伺えるかもしれません♪

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☆アート山大石可久也美術館☆
兵庫県淡路市楠本2159番地
Tel:0799-74-5565
開館時間:10時~17時
休館日:月・火曜日(休日の場合は開館)、冬季休館日


より大きな地図で 淡路島のパワースポットマップ を表示

Categories: アート, 淡路島のパワースポット | 投稿者 arciel | 15:01 | 1件のコメント

京都の一日と初めて描いた四角

先月の24日、お友達の展覧会を見に京都のギャラリーに伺いました。
町家を改装したbe-kyotoは京都らしい趣のあるギャラリーです。

吹き抜けのある町家という日本の伝統ある空間に飾られた作品たちは、
あたたかなぬくもりに包まれてとてもリラックスしているみたい♪
お友達の硝子絵をはじめ、白一色のオブジェ、童話のような絵、綺麗なアクセサリーなど、
どれも作家さんたちの愛情が豊かに感じられる作品ばかりでした。

ギャラリーを出た後は、お友達の案内で
銀閣寺近くの吉田山の山頂にあるカフェ「茂庵」へ向かいます。


駐車場の近くに白塗りのお地蔵様がいらっしゃいました。可愛い♡


茂庵を目指して細い階段を登って行くと・・・


突如、緑がいっぱいの美しい庭園が見えました!


森の中の空気は格別に美味しい!息子も大喜び☆


山頂にある「茂庵」に着きました。

ここは古民家を改装して作られたカフェ。
靴を脱いで2階に上がると、全面ガラス張りの窓から森の緑が見渡せます!


お友達の注文した月代わりランチのあんかけそばと筑前煮。
私たちはピタパンサンドをいただきました♪

とても静かでゆったりとした時間が流れるカフェでした。
自然の中でこんなに美味しいランチをいただけるなんて、なんて幸せ☆


帰り道、山を下るとそこにもお地蔵様がいらっしゃいました☆

その日家に帰ると、息子はすぐさまお絵描きをして
「ぼく、初めて四角を描いたよ!」と絵を見せてくれました。


真ん中の大きな四角を囲んで、扉のようなものがいくつか描かれています。

それまでは、四角のものを描く時も楕円のように曲線で描かれていたのが、
初めてはっきりと角が描かれていました。

ここで私も初めて気づいたのですが、
四角を描く時は手の流れを一旦意識的に止めて、
意志を持って別の方向に向けなくてはいけないんですよね。
四角が描けるようになったということは、
それだけ意志の力を表現することができるようになったということなんだ!


2枚目に描いた絵には、大地と空の真ん中に建つビルと車が描かれていました。
地面と空を同時に描くのも初めてのこと。

ギャラリーでたくさんのアート作品に触れたのと
森の中で走り回ったのがよかったのか、
何かが息子の中で大きく変わったみたいです。

ちょうどその日は息子が4歳6ヶ月になった日でした。
息子の誕生日である8月24日が地蔵盆の日ということも、
数日前に別のお友達から教えてもらって知ったばかり。
だからその日はたくさんのお地蔵様に出会ったのかもしれません♪

いろんなことがつながって、新しい流れになっていく。
素敵な場所に案内してくださったお友達に感謝です☆

Categories: アート, 子どもとの生活 | 投稿者 arciel | 12:37 | 1件のコメント

淡路島に行って・・・抜けた!

大阪に引っ越してから淡路島に行ってみたいとかねがね思っていたところ、
淡路島出身の美容師さんが「アート山がいいですよ!」とお勧めしてくれたこともあり、
5月4日に日帰りで淡路島に行ってみることにしました。

普段なら大阪から1時間で着くはずが、さすがにGW中の渋滞で
3時間近くかかってようやく明石海峡大橋を渡ることができました。
ちょうど曇っていた空も晴れてきて、
なんだかとてもいい感じ!

お昼時ということもあり、道の駅も近くのお店も人がいっぱい。
たまたま通りかかった地元の漁師さんのお店「渡舟」で美味しいご飯にありつけました♪


生しらす丼とたまごスープ+オプションで選べるおかず

お腹もいっぱいになったところで、
早速「淡路大磯アート山美術館」へ行ってみました。
ここは一つ一つ手作りで作られた、とても素敵な美術館です。


お庭と美術館の様子が外国の風景みたい。

館内に入ると、大石可久也さんの絵が展示されている中に
樹齢2000年の木で作られたテーブルがありました。

「敬意をこめてなでる時、精霊のパワーがあなたに宿ります」と書かれていたので
両手をテーブルに置いて目を閉じていると、
中心が定まって
天と地をつなぐ柱としてのエネルギーを感じました。
とても居心地がよくて、ずっとここにいたくなります。


海を眺めながらベランダに立つといい気持ち。

お庭に出ると、美術館を建てた大石可久也さんご本人がいらっしゃいました!

大石可久也さんと記念にパチリ。
とても明るく、くったくのないおじいさまでした♪

淡路島って、イザナギ、イザナミの二神が最初に造った島と言われているだけに、
もっと「陰」のエネルギーなのかなと思ったら全然違って、
とても明るくおおらかな感じ!
日本のイメージが一変しました。
日本って、元々はこんなに明るかったのね!

渋滞もあって、この日はこの後すぐに大阪に戻ったのですが、
家に帰ったら久しぶりにワクワクした感覚が戻ってきました!
311以来感じていた重みから抜けて、
身体が軽く心もスッキリ!
(パートナーも全く同じことを感じていました^^)

やったー!!!嬉しい〜☆
淡路島、すごく気に入ったよ〜!

そしてこの後、怒濤のインスピレーションが降りて来たのです・・・(つづく)

Categories: アート, 旅行 | 投稿者 arciel | 11:15 | 3件のコメント

万華鏡の宇宙

先週の日曜日、京都の愛呼さんの万華鏡アートワークに参加してきました♪

まず驚いたのが、万華鏡は二度と同じシーンを見ることができないということ。
(パートナーに「当然でしょ」と言われてしまいましたが^^;、
私にとっては新鮮な驚きでした!)

ビーズ一つ加えただけで全く異なる世界が展開していく様子は、
まるで魔法のよう。
作りながら、あまりにも感激して涙がこぼれてきました。

・・・でも、追求しすぎたパートナーと私は思いのほか時間がかかってあっという間に夕方に。
息子は疲れてぐずってくるし、頭はぼーっとしてくるしで、
実際はかなりの難産でした^^;
それでも、世界に唯一の万華鏡ができたことはとっても嬉しい☆

この万華鏡は高濃度のグリセリンが入っているオイル式と呼ばれているもので、
形がゆっくりと変化していくのが特徴です。
そのフォーメーションの変化はまるで生きているかのよう。

一つの形が徐々に変化していき、あるとき突然大きな変化に変わる。
シーンは連続しているのに、急に大きな飛躍が起こるのが
まるで私たちの人生のようでもあり、
見ていると不思議な感覚に包まれていきます。

私たちの心も身体も感情も、そして宇宙全体も
すべて変化し続けている。
その一瞬に出会えることの奇跡!

それに気づかせてくれた万華鏡に感謝感謝です☆

Categories: アート | 投稿者 arciel | 12:10 | コメントはまだありません