20年ぶりのパリ⑤

大晦日の夜、外から歓声が聞こえて年が明けたことに気づき、再びうとうと夢の中へ・・・
そして迎えた2018年1月1日。
昨日おとといと冬のパリにしては珍しくいいお天気だったのが一転し、
今日は小雨が降って風も冷たい!
外に行くのがためらわれるほどの寒さでしたが、メトロに乗って凱旋門を見に行くことにしました。

あちこち移動するかもと思い、自販機で10枚セットの切符Carnet(カルネ)を購入。
そして改札を抜けようとしたら、なぜか切符が入らない?
窓口のお姉さんに聞くと、なんと元旦はお昼までメトロが無料なのだそう!
一瞬カルネを払い戻ししてもらおうかとも思いましたが、せっかくなのでそのまま持っていることに(有効期限も特にないみたい)。

20数年前にパリで年越しをした時は、凱旋門からシャンゼリゼ通りに人が大勢集まって
みんなでカウントダウンをして「Bonne année!(新年おめでとう)」と声をかけ合い、すごく盛り上がっていました。
今回は疲れていたし息子もいたので大晦日の夜は外出しなかったのですが、
年明け後の凱旋門が見たくて、メトロ1号線に乗って凱旋門の一つ手前のGeorge V(ジョルジュ・サンク)駅から歩いて行きました。


シャンゼリゼ通りから見えてきたl’Arc de Triomphe(凱旋門)。


元旦の凱旋門は落ち着いて静かな佇まいでした。

じっとしていると風が冷たいので、パートナーのリクエストでお正月でも空いている動物園Parc zoologique de Parisに行こうと、メトロ8号線のPorte Doréeで下車。
ところが地上に出た途端に雨が強くなってきたので、近くのカフェへ一時避難することに。

年越後もクリスマスツリーが飾ってあって、常連さんがお店の人と世間話をしている様子は、元旦とは思えない日常的な雰囲気。
外で新聞を売っている人がいたので買ってみたら、大晦日のシャンゼリゼ通りの写真が載っていました。


Le Parisien 1月1日号。
昨夜の凱旋門前に多くの人が集まっている様子。
華やかなイルミネーションが綺麗☆

雨で濡れたせいか息子が咳をし出したので、動物園行きは中止してホテルで休むことにしました。
はちみつを入れたハーブティーとスープで温まったところでレイキをしたら、ひたすら爆睡する息子。
セントラルヒーティングのホテルの部屋は暖かく、お昼寝や読書をしてのんびり過ごしました。

今日でパリ滞在は終わり。
たった3日間の短い滞在でしたが、久しぶりにフランスに来て気づいたことがありました。
それは、フランス語を話すことでもう一人の自分に会えたこと。
自分の中に日本語を話す時の人格とは別にフランス語を話す時の人格がいて、
そのフランス語人格の私が約20年ぶりに姿を現したのです。

日本で生活する中で、フランス語人格の私はずっと無意識に封印されてきたのですが、
今回約20年ぶりにフランス語人格の私が表に出ることができて、
自分自身が統合されたような感じがしました☆

翌日、パリのシャルル・ド・ゴール空港で帰りの飛行機に乗ろうとしたら、
窓ガラスにBienvenue(ようこそ)の文字が。

これからパリを離れるのに?と思ったけど、その下の
Paris n’attendait plus que vous.(パリはあなたをお待ちしていました)の一文にグッときました。

Merci!
また会いに来ます♡

(おわり)


Categories: パリ旅行2017-2018, 旅行 | 投稿者 arciel | 14:23 | コメントはまだありません