セルフビルド―家をつくる自由

家への興味が増してきた昨今、ついに究極の本に出会いました。
家を買ったり建ててもらうのではなく、自分の手で作ってしまうという発想。
自由な発想で自らの手で家を造った人たちの「作品」がここにあります。

セルフビルド―家をつくる自由
矢津田 義則 渡邉 義孝 蔵前 仁一
4947702605

これまで、パートナーのオーストリアの知人が家を自作したとか、
ドイツ人の友人が古い家を買い取って自分一人でリフォームしたという話は聞いても、
海外の人はさすがだなぁ〜と、自分には縁遠い世界と思っていました。

ただ、35年ローンを組んで家を買うという発想は毛頭なく、
かといって一生賃貸生活を続けるというのも、自分たちで勝手にリフォームできないという不便がある。
「住まい」という、生きる上で必要不可欠なものに対する選択肢が
この二者択一ってどうよ!?と思っていたところ、
この本を読んだらムクムクとエネルギーがわいてきました。

家は自分で自作できるんだ!
・・・と知ったときの解放感ときたら!!!

夢の薪ストーブも、吹き抜け天窓の家も、
実際に自作している人の写真や体験談を見たら、みるみる現実感が増してきました。
さらにはOMソーラーシステムを利用して床暖房まで作っていたり、
エネルギーも可能な範囲で自立型に建ててしまえるところがスゴイ!

面白かったのは、取材者たちのセルフビルド座談会で
夫だけで家をつくると妻が不満を持つことも多いけど、
夫婦でつくると不満が少なく、楽しそうとあったこと。
実際、ご夫婦で一緒につくった家はバランスがとれていて住みやすそうでした。

すぐにではなくとも何年間かかけてじっくり自分たちで家を作っていければ、
息子にも生きることの基本を見せられるような気がするのです。
そのうち彼が手伝ってくれるようになってくれたら本望〜♪

最近読んだ中で一番エネルギーを与えてくれる本。
日本というシステムの中で家を持つことの概念を崩し、
システムから自由になった解放感がここにあります。

ここで得た教訓:
「思考を柔軟にすればなんでも可能だ!」


Categories: | 投稿者 arciel | 11:58 | 1件のコメント

久しぶりにハマった漫画

先日、すごく久しぶりに漫画の単行本を買いました(たぶん高校生の時以来?!)。
パートナーが漫画好きなのもあって、TSUTAYAでちょこちょこコミックをレンタルしているのですが、
自分でお金を出して買うほどハマる漫画には出会っていませんでした。

宇宙兄弟も、テルマエ・ロマエも、バクマン。も聖☆お兄さんも大好きだけど、
今まではレンタルするだけで一通り満足できていたのです。

それが・・・!!!

「それでも町は廻っている」に出会ったら、もうダメ。
何度も何度も、台詞を暗記するほど読みたくなって、
1〜9巻まで読んだ後、我慢できずに最新刊を買ってしまいました☆

それでも町は廻っている 10 (ヤングキングコミックス)
石黒 正数
4785938889

表紙を見て、「あ、好みじゃないかも・・・」って思ったら大間違い!
(実は私もそのクチでした^^;)
パートナーが借りた1巻の表紙を見て、特に何の期待もせずに読んでみたら・・・

ダメ、面白すぎる〜!!!

主人公である歩鳥のとぼけたキャラ(それでいて皆のことを想う心優しい面もあり)、
個性あふれるクラスメイトと商店街の面々、
ロックな生き方の紺先輩(女性)、
そして何より、歩鳥の幼なじみの真田がもうツボにはまってしまいました。
真田の登場シーンだけで、もうメロ〜♡*^^*

いえ、決してhyde氏のようにクールなかっこよさではなく、
なんていうか・・・高校時代の甘酸っぱい感じといいますか・・・
歩鳥に恋していながらも、思いが伝わらずいつもコケてしまうところがカワイすぎなんです♡

随所に探偵的な話があったり、ホラー的要素もあったり、
それでいて思わず声を出して笑ってしまうギャグの要素もあり、
単に高校生の学園漫画だけで終わらないところが「それ町」の素晴らしいところ。

石黒先生の描く表情豊かな登場人物たちに影響されて、
思わず私も4コマ漫画を描いてしまったほどです!
(あまりにも絵が下手なのを思い知ったので、まずはデッサンの練習から始めなくては!と決意した次第ですが^^;)

「それ町」を読んだ後は、日常の平和と幸福感がじわーっと感じられて、
いつもと時間の流れが違う気がするのです。
この豊かな感覚を味わいたい方は、ぜひ一読をおすすめします♪

あ〜、1〜9巻まで大人買いしてしまおうか・・・!
とりあえず、石黒先生の他の作品も発掘することにしよう♪
(・・・と、新たにamazonでポチッとしてしまう私^^)


Categories: | 投稿者 arciel | 11:45 | コメントはまだありません

エアコンのいらない家

今年の私のソーラーリターンの4室に木星、IC近くに金星と天王星があるせいか(?)、
最近家への興味が高まってきていて、家に関する本を何冊か読んでいます。

そもそも引っ越しが大好きで、大学入学のために実家を出て以来、
2〜3年で引っ越しというパターンを20年以上続けているのですが、
さすがに息子を妊娠したときは、ほぼ定住覚悟でこれまでのマンション生活から一転、
東京の郊外(府中)で一戸建ての家を賃貸しました。

その家は築5年で新しく、3階建てのデザイン住宅だったのですが
住んでみると西側ベランダの大きな窓のために夏は激しく暑く、
窓の位置によるのか空気が通り抜けず、1階と3階の温度差がハンパない!
高い気密性のために冬の結露も悩みの種でした。

それでも室内は広くて綺麗だったので気に入っていたのですが、
想定外の大阪転居が決まり、今度は築35年の昭和建築の一戸建てに住むことになりました。
どうせ住むなら、いっそのことコンセプトを変えてみようと今回の家にしたのですが、
これが府中の家とは真逆の環境なのです。

まず、どことなくすきま風があるので結露とは全く無縁。
1階の南向きのリビングは前の建物で光が遮られるため、夏は意外と涼しい。
四方八方に窓があるので全開すれば自然に風が通り抜ける。

気密性とは無縁の分、冬は寒いのですが
ガスファンヒーターが取り付けられるので思ったより快適です。
思えば、新潟の実家もいつも風が通り抜けて気持ちよかったなぁ〜

この35年の間に、エアコンと換気システムなしでは快適さを得られなくなった
住環境の変化に疑問を感じていたところ、
こんな本に出会いました。

エアコンのいらない家
山田浩幸
4767811759

昨日の午後届いたばかりなのですが、面白くてあっという間に読み切ってしまいました。
熱や湿気の移動の仕方、空気の流れ方の基本から始まり、
実際の建物の配置、日差しの取り込み方、窓の付け方など
エアコンを使わずに自然の力を取り入れながら
快適に過ごす工夫がわかりやすく紹介されています。

目から鱗だったのは、「窓はなるべく高い位置に付けること」。
これによって上部にたまる熱気がうまく排出されるのだそうです。
そういえば、家の階段の上にも窓がありました!
高いところにあるのであまり開け閉めしていなかったのですが、
これにそういう工夫があったとは!

今の家も賃貸なので、新しく窓を取り付けることはできないのですが
これを読んだら北側の浴室の上部にも窓を設置したくなりました。
そうすれば南側のリビングへの風通しがよくなるし、
浴室の換気扇も必要なくなりそう〜♪

賃貸生活のメリットは、いろんな家に住むことができること。
こうして得た経験を基に、いつか最大の遊びである家作りをしてみたいと思っているのですが、
家って、科学の仕組みをクリエイティブに活かす装置なんだな〜と改めて感じました。
面白い☆☆☆


Categories: | 投稿者 arciel | 11:28 | 2件のコメント

一目惚れした町、金沢。

9月になってだいぶ秋の気配を感じるようになりました。
今日から息子の幼稚園が再開し、先ほど元気に幼稚園に通っていきました。

この夏は息子と一緒にひたすら遊びまくった1ヶ月半でした〜!
海には5回行って(和歌山2回に淡路島3回)、キャンプは2回、
プールに公園、交通科学博物館と通ったあげく
(その間にしっかり夏フェスにも行きました♪)、
8月の最終週は実家の新潟で過ごし、おじいちゃん・おばあちゃんと一緒に
息子の4歳の誕生日を迎えました☆


毎年行きつけのケーキ屋さんのケーキ。大好きなドラえもんも一緒に^^

息子の誕生日に合わせて帰省することができるので、8月生まれは何かと便利♪
小学校時代からの親友Kちゃんの息子くん(小4)とも遊んでもらって、
また一ついい夏の思い出ができました。

大阪に引っ越してから初めての帰省となる今回は、
新潟まで車で片道600km以上にもなる長い道のり。
そこで行きは途中の金沢で一泊することにしたのですが
この金沢がとっても素晴らしかったです!!!

北陸道から一般道に降りた瞬間から感じるどことなく落ち着いた雰囲気。
けばけばしい色合いが極めて少なく、アースカラーを貴重とした色彩が目に優しい。
車から降りると、日本海の湿度を含んだ空気がしっとりと肌を潤してくれる。
同じ日本海側の新潟出身の私には懐かしく心地よいこの空気・・・

石川県初デビューの私でしたが、金沢の魅力に一目でとりこになってしまいました☆

駅近くのホテルで荷物をおろし、金沢駅に向かって散策すると、
見事なガラスのドームがそびえ立っています。


一瞬、パリを彷彿とさせるようなこの建築美!
「訪れる人に差し出す雨傘をイメージし、おもてなしの心を表わしたもてなしドーム」なのだそう。

このドームの左右にそれぞれタクシー乗り場とバス乗り場があり、
真ん中には広々とした歩行者通路と水場があってなんとも機能的。
うーん、雪国でこれほどの洗練さと実用性を兼ね備えている駅があったとは!

そして、何気なく訪れたお店でいただいた夕食も非常に美味でした。
透明感のあるうどんに白だしのおつゆが最高で、
讃岐うどんよりもやっぱりこっち〜☆と軍配を上げたくなるほど。


夢中でうどんをいただく息子。

そして翌日は金沢21世紀美術館へ行ってきました。
念願の「スイミングプール」に潜る(?)ことができて嬉しい♪

コレクション展「ソンエリュミエール(Son et Lumière)」もとても面白かったです。
久しぶりに現代アートに触れて、感覚が生き生きとしてきました♪

大阪のパワーにちょっと疲れた時に、そっと優しく癒してくれる町、金沢。
また次回の帰省時にもぜひ立ち寄らせていただきます〜☆

Categories: 旅行 | 投稿者 arciel | 12:01 | 2件のコメント