ハワイ島旅行日記(8)―マウナケア山頂と星空ツアー―

2005.04.01(fri)
マウナケア山頂ツアーの日。
気持ちよく晴れた美しい朝を迎えると、いやがおうにでも気分が高まります。
案内役のデレックさんと合流し、彼の車に乗り込んで出発!
デレックさんは日本語も少し話せる、ユーモアたっぷりの楽しい人です。

ワイピオ渓谷へ向かう途中、クリスタルショップでお買い物。
たくさんのクリスタルの中から選んだのは
光の当たり具合で天使が見えるハート形のラブラドライトと
虹がたくさん入った、先端が透明に輝く大きなフローライト。
どこか別の次元に連れて行ってくれそうで、一目で気に入りました。


展望台から狭くて急な坂道を車で下りて、ワイピオ渓谷に到着。
海辺でピタパンとアボカドのランチを食べた後、
川と海の交わるところでさっき買ったクリスタルを浄化しました。
きらきらと輝きが増して、喜んでくれているようです。

少し戻って細い岩道を歩いていくと、滝に辿り着きました。
次から次へと落ちてくる白く清々しい滝のしぶきを眺めていると
なにもかも手放して、どんどんシンプルになっていく自分を感じます。

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ワイピオ渓谷の滝

滝の清めでさっぱりとした後は、いよいよマウナケア山へ。
マウナケアを遠くに臨む緑の平地をひた走っていると、
「熊本の阿蘇山に似てる」とたまちゃんがポツリと一言。
阿蘇山も日本有数のパワースポットだから
どこか通じるところがあるのかもしれません。
これはぜひ行ってみたい!

標高2800メートルのオニヅカ・ビジターセンターに到着したところで、車を降りて一休み。
マウナケア山は標高4200メートルと富士山よりも高いので
ここでしばらく身体を慣らさなくてはなりません。
世界の三大天体観測地として知られるマウナケア山には
たくさんの天文台が並んでいますが、
ビジターセンターではちょうど日本の「すばる望遠鏡」の開発ドキュメンタリーを上映していました。
科学博物館風の趣は、今までのハワイ島とは全く違う顔を見せてくれています。

夕暮れが近づき、気温もぐっと寒くなってきました。
ここで真冬のジャケットを着込み、山頂へと向かいます。
雲をはるか下に臨みながら坂道をぐんぐん上って車を降りると
思ったよりずっと寒くて、身体が凍えそうでした。
夕暮れはもう間近です。

ここから山頂にあるハワイアンの祭壇を目指し、道なき道を歩いていきます。
赤茶色の大地と草木ひとつない荒涼とした風景は
あたかも他の惑星に降り立ったかのようです。

石と木でできた祭壇は、シンプルながらも宇宙へと通じる入り口のような
不思議な存在感がありました。
花を捧げ、お祈りをすると、夕陽がとても美しい光を放っています。
何もかも満たされている喜びに、胸がいっぱいになりました。
自分の身体がなくなって、風景と溶け合うような感じがします。

沈みかかった最後の夕陽を見ていたら
嬉しくて、幸せで、誰からともなくみんなでハグしていました。
人間に生まれてきたことへの感謝の気持ちがあふれ、
ここに来ることができた喜びをひたすら感じていました。

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山頂からの夕陽

すっかり暗くなったところで、ビジターセンターに戻り
こぼれるような星空を眺めました。
望遠鏡を覗くと、土星の輪がちっちゃいながらもちゃんと見えます。
日本人の方が親切に、星の名前を教えてくれました。
宇宙には、こんなにたくさんの星たちが存在しているのですね。

意識がハワイから地球へ、宇宙へと広がっていく中で
「すべては繋がっている」という感覚に包まれました。
途方も無く広大な宇宙でさえも
意識を向けさえすれば、私たちはみな繋がることができるんだと気づいたとき
深い安らぎが込み上げてきました。

たくさんの星たちが見送ってくれる中、
私たちはゆっくりと帰路につきました。
ハワイでのたくさんの体験を
いつまでも忘れずにいようと心に決めた夜でした。



Categories: ハワイ島旅行日記 | 投稿者 arciel | 14:14 | コメントはまだありません

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