KIN 153
りんごろうそくとオイリュトミー
沼島放課後子ども教室で、年に3回週末に開催している土曜チャレンジ。
今年度は5月にツリーサポート、7月にタイダイ染めをし、
先週末は横浜からオイリュトミストのひとみさんをお呼びして
「りんごろうそくとオイリュトミー」を行いました。
ひとみさんとは、1998年にアメリカのSunbridge College
(現在はSunbridge Institute)で知り合いました。
当時ひとみさんはのオイリュトミーコースで学んでいて、
私はフランスのInstitut Rudolf Steinerから編入してきたのです。
学校の敷地内で初めて会った時、ひとみさんが遠くから笑顔で手を振ってくれたのが印象的でした。
帰国後は数年に一度くらいのスパンで会うようになって、
東京や淡路島など私たちの引越し先にも何度か遊びに来てくれました。
昨年末に沼島の子どもたちにもひとみさんのオイリュトミーを体験してもらいたいと思いつき、
年賀状にダメ元でオファーしたらOKの返事が!
そこで今回のりんごろうそくとオイリュトミーが実現する運びとなったのです。
遠路はるばるひとみさんとパートナーの芳樹さんが沼島に到着し、
早速りんごろうそくに使う常緑樹の枝をみんなで集めに行きました。
避難経路沿いに自生している草木は元気いっぱい、青々とした葉を茂らせていました。
翌日、会場に集まった子どもたちは
1つずつりんごを手に取り、布で丁寧に磨いていきます。
ピカピカになったりんごは見違えるくらい綺麗になって、愛おしいくらい♡
芯をくりぬいてミツロウろうそくを立てて、
緑の葉や赤い実を添えたらりんごろうそくのできあがり。
集中してりんごろうそく作りをした後は、
2階の和室に移動してオイリュトミーを行いました。
沼島の子どもたちにとっては初めての体験ですが、
みんなキャッキャと喜んで身体を動かして
自然にオイリュトミーを楽しんでいました。
私もオイリュトミーをするのは十数年ぶり(!)でしたが、
あぁこの感覚!ととても嬉しくなりました。
ハーブティーとビスケットのおやつで休憩した後、
いよいよりんごろうそくを使ったアドベントのセレモニーが始まりました。
薄暗くした部屋の中心には枝で作られた螺旋状の道ができていて、
その周りを囲んだ椅子に子ども達がりんごろうそくを持って座ります。
ひとみさんの縦笛が優しく響いた後、
一人ずつゆっくりと時計回りに螺旋を辿って歩いていき、
真ん中のろうそくから自分のりんごろうそくに火を取り、
葉っぱの上に置いてから
もう一度来た道を戻って席につきます。
私も自分のりんごろうそくを手に持って螺旋を辿りましたが、
普段、本物の火を手にして歩くことはほとんどないため
ドキドキしながらりんごを葉っぱの上に置きました。
続いて子ども達が一人ひとりゆっくり歩いて螺旋の道を照らしていく様子は
とても神聖で美しく感じられました。
いつもは元気に駆け回っている子ども達が
静かにじっとろうそくの炎を見つめています。
薄暗い中に美しく揺れる一人ひとりの光。
普段とは違う感覚に包まれた特別な体験は
いつまでも心に小さな光を灯し続けてくれることでしょう。
この素晴らしく貴重な体験を導いてくださったひとみさん、
一緒に会場の準備を手伝ってくださった芳樹さん、
どうもありがとうございました☆
Categories: シュタイナー教育, 子どもとの生活, 沼島暮らし | 投稿者 arciel | 15:14 | コメントはまだありません