大地の芸術祭に行ってきました(3)

今回の「大地の芸術祭」巡りでは、
一泊二日で380点中約60点の芸術作品を鑑賞することができました。
意外と少ないようですが、屋外の展示がかなり広い範囲に渡るため
車と徒歩で移動しながらの鑑賞となり、思いのほか時間がかかるのです。

その分、越後妻有地区ののどかな里山風景を巡りながらの鑑賞は、
自然の中で身体全体でアートを体感できる、とても豊かな時間でした☆

中でも特に印象深かったのが、
最後に訪問したT259「もぐらの館」。

FullSizeRender (1)
2009年に廃校した小学校を活用してできた、
土を体感するための美術館です。

FullSizeRender (9)
校舎の床には木材チップが敷き詰められていて、
まるで森の中を歩いているよう。

FullSizeRender (10)
階段の踊り場には見事な壁画が描かれていました。
この地区の14種類の土に接着剤を混ぜて、和紙に描いたものだそう。
アボリジニのアートにも通じるような、たくましく豊かな生命力☆

FullSizeRender (5)

FullSizeRender (11)

初めて知ったのですが、今年は「国際土壌年」なんですね!
それを記念して、日本と世界の代表的な土壌が展示されていました。

動植物が生と死を繰り返し、
微生物などの有機物と砂や岩の無機物が混ぜ合わさって
長い長い時間をかけて土壌になっていく。
1cmの土壌ができるのに、百年以上もかかるのだそうです。

土の色の多様さは、別の作品でも印象的でした。

FullSizeRender (8)
スパイス棚のようなカラフルな瓶が並ぶ
T280「ソイル・ライブラリー」。
十日町市にある越後妻有里山現代美術館[キナーレ]に展示されています。

FullSizeRender (14)
ここにはなんと、新潟県の112市町村のすべての砂が網羅されているそうです。

FullSizeRender (15)
私の実家の新潟市の砂もありました♪
海に近い砂地だけに、やはり砂はグレー色。
故郷のせいか、見慣れた砂を見るだけでどこかホッとします^^

一言で「土」と言っても、こんなに多種多彩で美しいものなんですね。
今回のアートを巡る旅で、土への関心が高まりました♪

沼島の山の畑も、それほど広くない面積に
こってりした泥炭質の濃い部分と
比較的さらさらした土壌の部分があるのです。
数百年前から続く堆積の歴史が、この違いを生んでいるのかも。
なんと奥深い土の世界!

大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2015」は、9月13日まで開催されています。
チャンスがある方はぜひ☆
今回行けなくても、また3年後に開催されますのでお楽しみに♪



Categories: アート | 投稿者 arciel | 09:41 | コメントはまだありません

コメント