エアコンのいらない家

今年の私のソーラーリターンの4室に木星、IC近くに金星と天王星があるせいか(?)、
最近家への興味が高まってきていて、家に関する本を何冊か読んでいます。

そもそも引っ越しが大好きで、大学入学のために実家を出て以来、
2〜3年で引っ越しというパターンを20年以上続けているのですが、
さすがに息子を妊娠したときは、ほぼ定住覚悟でこれまでのマンション生活から一転、
東京の郊外(府中)で一戸建ての家を賃貸しました。

その家は築5年で新しく、3階建てのデザイン住宅だったのですが
住んでみると西側ベランダの大きな窓のために夏は激しく暑く、
窓の位置によるのか空気が通り抜けず、1階と3階の温度差がハンパない!
高い気密性のために冬の結露も悩みの種でした。

それでも室内は広くて綺麗だったので気に入っていたのですが、
想定外の大阪転居が決まり、今度は築35年の昭和建築の一戸建てに住むことになりました。
どうせ住むなら、いっそのことコンセプトを変えてみようと今回の家にしたのですが、
これが府中の家とは真逆の環境なのです。

まず、どことなくすきま風があるので結露とは全く無縁。
1階の南向きのリビングは前の建物で光が遮られるため、夏は意外と涼しい。
四方八方に窓があるので全開すれば自然に風が通り抜ける。

気密性とは無縁の分、冬は寒いのですが
ガスファンヒーターが取り付けられるので思ったより快適です。
思えば、新潟の実家もいつも風が通り抜けて気持ちよかったなぁ〜

この35年の間に、エアコンと換気システムなしでは快適さを得られなくなった
住環境の変化に疑問を感じていたところ、
こんな本に出会いました。

エアコンのいらない家
山田浩幸
4767811759

昨日の午後届いたばかりなのですが、面白くてあっという間に読み切ってしまいました。
熱や湿気の移動の仕方、空気の流れ方の基本から始まり、
実際の建物の配置、日差しの取り込み方、窓の付け方など
エアコンを使わずに自然の力を取り入れながら
快適に過ごす工夫がわかりやすく紹介されています。

目から鱗だったのは、「窓はなるべく高い位置に付けること」。
これによって上部にたまる熱気がうまく排出されるのだそうです。
そういえば、家の階段の上にも窓がありました!
高いところにあるのであまり開け閉めしていなかったのですが、
これにそういう工夫があったとは!

今の家も賃貸なので、新しく窓を取り付けることはできないのですが
これを読んだら北側の浴室の上部にも窓を設置したくなりました。
そうすれば南側のリビングへの風通しがよくなるし、
浴室の換気扇も必要なくなりそう〜♪

賃貸生活のメリットは、いろんな家に住むことができること。
こうして得た経験を基に、いつか最大の遊びである家作りをしてみたいと思っているのですが、
家って、科学の仕組みをクリエイティブに活かす装置なんだな〜と改めて感じました。
面白い☆☆☆


Categories: | 投稿者 arciel | 11:28 | 2件のコメント