日本人の魂を癒す本

この夏、海外から友人が遊びに来るので、
日本のことを改めて知っておこうと思って読み始めたこの本。

日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか (PHP新書)
竹田 恒泰
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初めは軽い気持ちで読んでいたのですが、
読んでいるうちに自分の魂の深いところが癒されていくような感覚がありました。
日本人でありながら、日本という国に誇りが持てない私たち。
むしろ世界では日本の文化に好意が寄せられているというのに。

衝撃だったのは、
「かつてアーノルド・J・トインビーは『十二、三歳くらいまでに民族の神話を学ばなかった民族は、例外なく滅んでいる』と書いた」というくだり。
日本の学校では日本の神話や建国の歴史についてほとんど教えていませんよね(ヒエ〜!)。

この本を読んで、
「日本は2000年以上王朝の交代がない、世界に現存する国家の中で
最古の国家」ということを初めて知りました!
(中国は4000年の歴史と言われていますが、現在の中華人民共和国ができたのは約60年前です)

『日本書紀』には、初代神武天皇の即位が紀元前660年だったと記されており、
神武天皇の男系の子孫が皇位継承して現在の天皇につながっています。
現在の天皇陛下は第125代ということで、
100代以上続く王朝は世界で他に例がないとのこと。
(さらにさかのぼると、天照大神の孫であるニニギノミコトのひ孫が初代神武天皇)

日本はまさに神話を抜きにして語れない国。
なのにそのルーツを知らずに育ってしまった私たち。
だから日本人としての誇りが持てず、
自国に対してどこか自信が持てなかったのかもしれません。

著者は旧皇族の生まれなので天皇についての記述が多いのですが、
天皇論』を読んだ後にこの本を読んだので
とても興味深く読みました。
冒頭の手書きのメッセージも好感が持てます。
(名前の印象で著者は50代くらいの方かな?と思っていたら、
なんと30代半ばの方でした。どうりで字がかわいいと思った^^)

日本人のルーツを知る入門書としてもおすすめです♪


Categories: | 投稿者 arciel | 14:54 | 2件のコメント